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いすみの土木会社経営者逮捕!
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2018年、無許可土砂か・市が行政指導中!
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千葉県いすみ市の田畑に許可を得ずに大量の土砂を埋め立てたとして、62歳の男が逮捕されました。男は逮捕前にJNNの取材に応じていた。
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逮捕されたのは、いすみ市の土木工事会社経営・鶴岡泰彦容疑者(62)です。鶴岡容疑者は、2018年9月ごろから11月ごろにかけ、許可を得ずにいすみ市の田畑に大型ダンプカーおよそ700台分の土砂を埋め立てた疑いが持たれています。
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2018年、鶴岡容疑者は埋め立てた土砂が川に崩れ落ちた現場で取材に応じていた。
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千葉県いすみ市国府台で今月、山林に搬入された土砂が押し出されて近くの落合川を塞ぎ、一時流れをせき止めた。土砂は市内の土建業者が無許可で埋め立てている可能性があるとして市から行政指導を受けている最中だった。県夷隅土木事務所は原状回復を指示し、業者は河川から土砂を除去することには応じているものの土砂の搬入は続けており、付近住民が不安を募らせている。
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同事務所によると、2018年10月25日、夷隅川支流の落合川右岸に積み上げられている土砂の一部が河道に流れ込んでいるのが確認された。土砂は川岸の竹林を押し倒して、幅約10mの河道を約50mにわたって高さ数メートルで塞ぎ、一時は川の流れを完全にせき止めたという。上流部分の水位が上昇してダム湖のように水面が広がり、下流に土砂で濁った水が流れ込んだ。
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同事務所は10月12日、土砂が河川敷まで迫ったため、業者を注意していた。だが、対策が講じられないまま搬入が続き、22日から土砂が河川内にこぼれ始めた。業者は26日になって重機を投入して河道から土砂を取り除き始めた。事務所は数日中の撤去を求めているが、業者は26日以降も土砂を搬入している。
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落合川は2004年に台風による大雨であふれ一帯が浸水。今年9月の台風24号でも一時、氾濫危険水位を超えた。今月27日には前夜からの降雨で増水し、ダム湖部分の水位が上昇して地域の住民が心配して川の状態を見に集まった。近くに住む男性は「川が埋まっているのに土砂の搬入がまだ続いており早く何とかできないのか」と不安そうに話した。
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「法律だなんだかんだってなってしまったことに対して、『何だ』と言われてもちょっと不可抗力というか、もめようとしてやったことじゃない。騒いだら良いんですよ、別に。自分たちも関わってしまったのは確かですから」(鶴岡泰彦容疑者)
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鶴岡容疑者は「埋め立てたのは間違いないが条例で定められた量を超えた認識はない」と容疑を一部否認しています。
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千葉県いすみ市国府台で2018年10月30日、山林に搬入された土砂が押し出されて近くの落合川を塞ぎ、一時流れをせき止めた。土砂は市内の土建業者が無許可で埋め立てている可能性があるとして市から行政指導を受けている最中だった。県夷隅土木事務所は原状回復を指示し、業者は河川から土砂を除去することには応じているものの土砂の搬入は続けており、付近住民が不安を募らせている。
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同事務所によると、25日、夷隅川支流の落合川右岸に積み上げられている土砂の一部が河道に流れ込んでいた。
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千葉県警生活経済課といすみ署などは2月14日、県残土条例違反(無許可埋め立て)の疑いでいすみ市国府台、土木会社「ウェスト・コーポレーション有限会社」経営、鶴岡泰彦容疑者(62)を逮捕した。
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逮捕容疑は2018年9月ごろから11月6日ごろまでの間、県の許可を受けず、同市大野の休耕田に建設現場から出たとみられる土砂約1万2千m3を運び込み、約5100㎡を埋め立てた疑い。
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同条例では3千㎡を超える埋め立ては県の許可が必要。同課によると、「土砂を搬入したことは間違いないが、面積が3千㎡を超えた認識はない」と容疑の一部を否認している。遅くとも同3月ごろから埋め立てをしていたとみられ、現在も土砂はそのままだという。5月に市民から同署へ情報提供があり、捜査していた。
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同課は、市内の複数カ所で同様に埋め立てを行っていたとみて裏付けを進める。県は2カ所の土砂を撤去するよう計6回行政指導したが、従わなかった。
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今回の現場から約4キロ離れた同市国府台では山林などを埋め立て、同10月ごろには土砂が落合川に大量流出。約40mにわたって川をふさぎ、川幅が最小部で1mほどになった。県は今年1月に土砂撤去の作業計画を提出させたが作業が進まず、河川の安全管理のため6月までに県が撤去する予定。
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