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J-16はステルス戦闘機ではない・米誌!
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2019年2月14日、澎湃新聞は、中国の第4世代戦闘機であるJ-16戦闘機について論じた、米メディアの文章を紹介する記事を掲載した。
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記事が紹介したのは、米誌「ナショナル・インタレスト」電子版が1月31日に発表した、同誌編集長による「中国のJ-16はステルス戦闘機ではない」と題した文章だ。
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文章は、今年初めの時点で中国空軍が約50機のJ-16戦闘機を所有しており、今後さらに同機を大量生産する予定であると紹介。同機は全世代戦闘機であるJ-11、J-10と次世代ステルス戦闘機であるJ-20、J-31の間に位置する過渡的な機種であるとし、新型戦闘機は現状では非常にコストが高く量産できないため、過渡的なJ-16を大量に配備することで中国空軍の戦闘力を高めているとする専門家の意見を伝えた。
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また、J-16は新しい塗料を採用することでレーダー反射断面積(RCS)の低減を実現しているとする一方で、「ステルス戦闘機ではない」「ステルス機に近いという表現は不正確だ」と指摘。確かに電波吸収体を用いた塗料はJ-16に一定のステルス性を与えるものの、完全にその外観的特徴を隠すことは不可能であり、特に翼やエンジンのインレット、エンジンノズルの形状が判別されやすく、方形、直角、垂直な面はレーダー波を強烈に跳ね返すと説明している。
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その一方で「もちろん、古い世代のJ-10、J-11に比べれば、J-16の作戦半径や爆弾搭載量は大きく、中国空軍を攻撃性の高い空中戦力に変えるうえで依然として役に立つ戦闘機だ」と評した。
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