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6月には鉛蓄電池6万台で不正!
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原発でも使用・日立化成「問題ない」!
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日立化成は10月29日、名張事業所(三重県名張市)で生産している鉛蓄電池の一部製品で、顧客へ提出する検査成績書に実測値とは違う値を書いたり、顧客と約束していない手法で検査をしたりしていた、と発表した。
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不正は少なくとも20111年4月から今月までで約6万台に及び、約500社に出荷されたという。同社は29日夕から東京都内で記者会見を開き、詳細を説明する。
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日立化成は2018年6月29日、名張事業所(三重県名張市)で生産している産業用蓄電池の一部で、品質データの不正があったと発表した。取引先と約束した検査をせず、取引先に出す書類にはウソの数字を書き込んでいた。国内の複数の原発でも使われているが、丸山寿(ひさし)社長は「製品の性能や安全性に問題はない」と説明した。どの原発で使われているかは明らかにしなかった。
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不正があったのは、病院や工場、通信基地局などに備え付けられている非常用電源向け蓄電池の一部。同社が産業用蓄電池で売り上げる額の約6%に当たる。
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化学大手の日立化成が、半導体に使われる樹脂素材の検査データで不正をしていたことが11月27日、わかった。同社では6月、病院や原発などで使われる非常用電源向け蓄電池の一部で製品検査の不正が発覚。特別調査委員会で調べているが、当初2~3カ月と想定した期間を過ぎてもまだ結果を公表していない。今回の不正は、蓄電池を巡る不正調査の過程で新たに発覚した可能性がある。
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新たに不正が明らかになったのは、半導体の表面を熱や外部からの衝撃から保護するために覆う「封止材」と呼ばれる樹脂素材。納入先と約束した方法と異なる手順で検査をしていた。日立化成は日立製作所の子会社で、同素材では世界有数のシェアとされる。
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日立化成は不正について、すでに取引先への通知を始めている。連絡を受けたメーカーの関係者は「影響を調べているが、自社での出荷前の品質検査はクリアしているので、生産ラインを止めるような甚大な影響は出ないのでは」としている。
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