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清水寺で何が起きているのか!
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京都の観光名所として親しまれている清水寺(森清範・貫主、大西真興執事長)は、京都東山・音羽山中腹に広がる13万㎡の境内に「清水の舞台」とも呼ばれる本堂をはじめ、国宝、重要文化財を含む16の堂塔伽藍が建ち並び、そのほとんどが江戸初期の再建であり、平成6年(1994)にユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」のひとつとして登録された。
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今回問題ともなっている平成大修理の受付で、寄付者には大講堂多宝閣にある「永代祈願帳」にもお名前を記帳し清水寺貫主が永代に亘り毎朝御本尊前にてご供養いたしますと書かれている。
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寄付金募集なのか、永代供養募集なのか、平成の大修理寄付受付は本山寺務所で扱い、別に募集代理として㈱きよみず五條という会社が設立され、パンフレットも作り、申込書も別に印刷して知り合いなどを通じ細々と販売しているのだが、現在までに「4000名のプレートに対し、寄付者は7~800人ほどしか集まっていないという。34年かかって800人ほど?寄付集めに多宝閣を使ったには何か目的が別にあるのだろうか。知れた金といえばそれまでだが、1億円以上の金だ。
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寄付募集代理の㈱きよみず五条のパンフレットによれば、寄付募集の内容はサラリとしか書かれておらず、「清水寺大講堂多宝閣」にある高さ20mの四方の壁面には「東面に薬師如来」「南面に釈迦如来」「西面に阿弥陀如来」そして「北面には多宝如来」の彫像が合計4000体以上祀られており、壁面4面の如来の下に「寄付者のプレート」を張り、これから1000年という長きに渡り歴代貫主が毎朝ご本尊前にて供養いたしますとある。
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清水寺大講堂は、清水寺の開創千二百年を記念して昭和59年に建立され、棟円通殿には清水寺御本尊十一面千手観音菩薩、左翼棟には重要文化財を収蔵する宝蔵殿があり、4000体以上の仏像が祀られる中央棟の多宝閣に寄付者のプレートを貼るが、4面のどの位置に張るかは寺が決めるようだ。
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この修理の寄付募集、寺務所が扱っているのは1口8万円であるが、募集代理店㈱きよみず五條の募集は1口100万円。現在までの申込者は数十人ほどある。
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トラブルの元は二重構造の価格設定にある。
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古刹・清水寺が大講堂多宝閣への寄付を募っているのは、清水寺のホームページで宣伝していない。来山された参拝者、観光者が寺務所で尋ねたら「1口8万円です」と説明し、寄付を受けている。
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他方、㈱きよみず五條は、パンフレットや申込書を印刷し万端用意しているが、清水寺は、「テレビや新聞などでコマーシャルはするな。バナナのようなたたき売りは一切するな」というきついお達しである。
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宣伝をせずに知人頼りで30名ほどの寄付を受けてきたが、最近になり1口100万円の寄付者の方が、清水寺が直接扱っているのは8万円なのに、募集代理店経由だとなぜ100万円なのか不審に思った。
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8万円も、100万円も名板は同じであり、金額が二重構造なのはなぜかを、大講堂の多宝閣に聞きに行った。多宝閣はいつも無人であり、寺務所に行って聞くと、「きよみず五条」で聞いてほしいとけんもほろろ。寄付者に対する態度ではないことに愕然とし、年間500万人もの参詣者が来る寺院になると、これほど横柄になるのかと情けなくなる。
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申込書には金額について、どの書類を見ても、2種類あることは一行も印刷されていない。書いてあるのは、平成の大修理事業寄付金と刻字申込書の書き方で、金額は100万円の一行しか書いていない。
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金額明記はないけれど、金額の振込先は代理店の「㈱きよみず五条」ではなく、清水寺の指定金融機関2行が記入されている。
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申込書の寄付規約には、
第2条(寄付の方法)寄付金の授受に関し、第三者が、寄付者と清水寺の間を仲介することはありません。
第3条(免責)寄付者に対し、寄付者の行った寄付が寄付金控除の対象になることを保証するものではありません。
第4条(寄付金の使途)寄付金は清水寺の修理事業のためにすべて使用されます。ただし、その詳細な使用方法は清水寺の自由裁量にゆだねられるものであり、寄付者の意思に拘束されないものとします。とある。
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8万円寄付者も100万円寄付者も、十把一絡げにして扱う事に疑問を感じる。受けた金は宗教行事に使うとして無税対象になりながら、100万円寄付者の扱いは寄付金控除にならないという。これは、事前に期間と金額を決め税務署に届けをしていないからだろう。
いつまでも、ダラダラと寄付を募るためだ。
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寄付社は多宝閣にいつでも入れるわけではない。常日頃は無人であり、受付に来訪を告げないと入れてもらえないのだ。そのために、参拝証なるものを発行している。
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その説明には、
通常は非公開の清水寺 大講堂 多宝閣ですが、ご奉納いただいた方はいつでもご参拝していただける「参拝証」をお持ちいただきます。
事前にご予約をいただけましたら、ご本人様はもちろんご同伴者様1名迄参拝いただけるほか、大講堂応接室へご入場いただくことができます。
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新しいニュースが入り次第、掲載します。
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最後に「㈱きよみず五条」の会社謄本を掲載します。
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つづく