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デモ参加者の髪や横断幕に着火可能!
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米軍操縦士が負傷と米主張!
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中国企業の「ZKZM」レーザーが、警察用のレーザーガンを開発した。
射程距離は800mにおよび、抗議デモの参加者の髪や横断幕に火をつけることができる。サウスチャイナ・モーニングポストやAFP通信などのメディアが3日に報じた。
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同社の幹部社員が匿名を条件にメディアに語ったところによると、そのレーザーガンは、直ちに標的に強烈な痛みを伴う反応をもたらすが、致死のものにはならないよう設計されている。現在、試作品の試験が行われている状況だという。
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幹部社員は、「レーザーガンは、抗議活動の違法な横断幕や、デモ参加者の髪の毛や衣服に火をつけるといったことのために設計されている。」「弾丸を使う銃のように明確に殺害用に設計されたものではない。」と説明した。
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レーザーガンは15mm口径で重量は3kg、充電可能なリチウム電池を使用し、2秒間に約1,000回の照射を行う。射程距離は800mで、ガラスなどの透明な障害物は透過する。車両や船舶、飛行機に搭載可能だが、主に中国の警察の使用を想定しており、テロの予防、人質の奪還などにも活用できるという。ZKZMでは、大量生産を開始するため、武器の製造免許を持つ企業や、警備会社、軍需産業の企業などの提携先を探している。
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同社では、さらに強力で、人の殺害が可能なレーザー兵器の開発にも取り組んでいることを幹部社員は認めた。しかし、レーザー兵器は未だSFの世界のものとして、早期の完成には懐疑的な専門家もいる。
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専門ウェブサイトの「テッククランチ」は、実害をもたらすレーザー兵器は、これまでバッテリー容量の限界などから、世界の軍隊の熱心な研究者らによっても実現していないとして、「人を0.5マイル(約800m)先から即座に焼き切るために求められるパワーは実に大きい。」「手に持てるくらいの重さで、瞬時に皮膚を焼き焦がす照射を続ける兵器は、今日ではただ不可能なアイデアでしかない。」とその困難さを強調している。
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レーザー兵器は、ミサイルなどの従来型兵器と比べ、音が出ず、価格が安く、二次的な被害の発生も少ないため、中国だけでなく全ての軍事大国がその開発を手がけている。米国でもメーカーが国防総省用に試作品の製作に取り組んでおり、昨年ロッキード・マーティン社が、肉眼では視認できない60キロワットのレーザー兵器の開発などを発表した。
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中国のレーザー兵器開発で、広範囲な実験が行われているのではないか。
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中国外務省は5月4日、アフリカ東部ジブチにある米軍基地で同軍操縦士らに対し中国人が軍用級レーザーを照射したとの米国政府の主張を否定し、「事実と一致しない」として退けた。
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米国防総省は、ジブチで中国人が米軍操縦士らをレーザーで狙い、軽傷を負わせたほか、潜在的な事故の可能性を生じさせたと主張。
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「アフリカの角(Horn of Africa)」と呼ばれるジブチに海軍基地を開設した中国政府はこの主張を否定。中国外務省の華春瑩報道官は記者団に対し、「慎重に検証した結果、われわれは米国に対し、いわゆる抗議とされるものは事実と全く一致しないと伝えた」と述べた。
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定例会見で華報道官は「根拠のない非難をするのではなく、事実に注意を払うよう、米国の関係者に言い聞かせてはどうだろう」と話した。
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国防総省のダナ・ホワイト(Dana White)報道官は、米当局が正式に抗議し、ここ数週間に起きた複数の事案について調査するよう中国政府に求めたと明らかにしていた。
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米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は6月21日、飛行中の米軍パイロットに対してレーザー光線が照射される事案が東シナ海周辺で頻発し、ここ数か月間で20回以上に上っていると報じた。光線は漁船や海岸から照射されたとみられ、漁船の一部は中国の国旗を掲げていたという。
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米政府当局者は同紙に「中国軍の関与があったと断定的に考えているわけではない」とした上で「中国政府の人物の指示で実施された可能性も排除はできない」と語った。
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航空機へのレーザー照射はパイロットの視界を奪い、重大な事故につながる恐れがあるため、非常に危険な行為とされる。東シナ海周辺で使われたのは民間用のレーザーとみられ、軍用に比べて出力が低いという。米軍に不満を持つ個人の嫌がらせの可能性もある。
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