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2017年には多くの要因によるものだと思うと答え!
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「AFP」「ワシントン・ポスト」「CNN」などの英文メディアは、米航空宇宙局(NASA)の新長官であるジム・ブライデンスタイン氏が、これまでの持論を覆し、地球の気候変動の主な理由が人間の活動であることを認めたと伝えている。
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5月23日、米上院の公聴会に出席し、「温室効果ガスが気候変動の主要な原因であると言えるか」というブライアン・シャッツ上院議員の質問に対し、肯定的な返答をした。新長官はNASAや米エネルギー省、米海洋大気局(NOAA)がまとめた全米気候評価の言葉を引用した上で、「人間の活動が地球温暖化の主な原因である可能性が極めて高い」とし、「これらが出した科学的な結論に疑う根拠はない」と答えた。
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新長官は、ドナルド・トランプ米大統領の指名を受け、今年4月に長官として承認された。しかし、共和党の下院議員のブライデンスタイン氏には科学分野の経歴を持っておらず、民主党議員らから反対されていた。2017年11月に行われた公聴会でも今回と同様の質問を受けているが、その際同氏は「多くの要因によるものだと思う。我々は毎日それらについて学んでいるところだ」と答えるなどと曖昧な表現をしており、さらに気温上昇が止まっているなどの持論から地球温暖化自体を疑問視していたことから、研究者らからは不安の声が上がっていた。
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今回の返答に対しシャッツ氏も「これが真の結論だというような結論に達した。この結論とは、一緒に働く人への敬意であり、科学への敬意であり、周囲から自分への敬意でもある。科学をないがしろにしては、前に進むことができない。今回この変化を目の当たりにすることができてうれしい」と安堵した模様だ。
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ウォール・ストリート・ジャーナル紙ではこの先5年間で520億ドルを月探査プログラムへ投資する概要が策定されたとしており、AFPはNASA職員を安心させるために2019年度予算はオバマ政権下よりも3倍多いと新長官ブライデンスタイン氏が指摘したと報じている。
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