中国:南シナ海人工島からミサイル発射装置・撤去!

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アメリカに懸念を指摘される前に!
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6月4日付Globali「アジア安全保障会議出席国防相等の関心は、米朝首脳会談の行方より両首脳の宿泊ホテル、そして最重要案件は中国の海洋覇権問題」で触れたとおり、アジア安全保障会議(通称シャングリラ・ダイアローグ)においても、中国の一方的な海洋進出問題が深刻に協議されている。
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中国はこの程、ジェームズ・マティス国防長官からの厳しい指摘はもとより、インド・フランス・ベトナム・フィリピン代表からも一斉に懸念表明がなされたことを慮ってか、南シナ海人工島に配備したミサイル発射装置を撤去した模様だ。
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イメージサット・インターナショナル社(商用地球観測衛星を保有・運用するイスラエル企業)が6月3日に撮影した衛星写真によると、中国が先月に南シナ海人工島に配備したとされる地対空ミサイル発射装置が撤去された模様である。
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5月20日に撮影された衛星写真では、南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島内の人工島の北岸に、2基の新型ミサイル発射装置が配備されていることが確認されていた。
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最初に当ニュースが本件を報道したところ、米軍幹部は憤りを覚えた模様で、すぐさま、今夏に予定されていた環太平洋合同演習(RIMPAC)に中国軍を招待することを取り止める旨発表した。
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更に、6月初めにシンガポールで開催されたアジア安全保障会議において、ジェームズ・マティス国防長官が基調演説の中で、中国による南シナ海の軍事拠点化の継続推進は全く認容できないと厳しく非難し、米国として“相応の対応”を取ると発言していた。
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ただ、今回の中国側のアクションが、軍事演習上の一環での行動なのか、あるいは、米国の反発を慮ってのものなのか、未だ明らかではない。
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一方、同日付香港『サウス・チャイナ・モーニング・ポスト』オンラインニュース(『ロイター通信配信』:「中国、米国が南シナ海に爆撃機を派遣しようと“何ら恐れることはない”と表明」

中国外交部(省に相当)の華春瑩(ホァ・チュンイン)報道官は6月6日、米空軍のB-52爆撃機が2機、南シナ海の南沙諸島内の中国主権上空を飛行したと非難し、米国はこれ以上地域の緊張を高める行為は止めるべきだと警告した。
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同報道官はまた、米国は中国が軍事拠点化していると難癖を付けるが、米国こそが爆撃機や戦艦を度々南シナ海に派遣して軍事力をひけらかし、同海域の安定を損なわせているとも付言した。
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更に同報道官は、米軍がどのような行動に出ようと、中国は“何ら恐れていない”として、今後も中国主権を擁護するために必要な措置を講ずるとも強調した。
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