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子会社元幹部を書類送検!
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京セラ創業者の稲盛和夫氏が考案した「アメーバ経営」に関する企業秘密を不正に持ち出したとして、京都府警は5月1日、京セラの子会社「京セラコミュニケーションシステム」(京都市伏見区)元幹部の男(42)=大津市=を不正競争防止法違反(営業秘密の領得)容疑で書類送検した。
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送検容疑は2016年9月、大津市の自宅から京セラコミュニケーションシステムの業務用パソコンで会社のサーバーに接続し、アメーバ経営を活用した病院経営のコンサルティング情報を私用パソコンに不正に送信し、秘密を得たとしている。男はその後病院職員に転職しており、「医療業界に身を置きたかったので情報が役に立つと思った」と容疑を認めているという。
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府警によると、男は同社の「京都医療・介護コンサルティング部」の責任者で16年9月末に退職。コンピューター関連会社を経て滋賀県草津市内の病院に転職した。昨年8月、京セラコミュニケーションシステムが府警下京署に告訴していた。
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アメーバ経営は会社組織を細分化し、少人数の単位組織(アメーバ)ごとに月々の決算を出して採算をとる手法。稲盛氏が京セラで確立し、経営破綻した日本航空の再建でも用いた。病院経営向けに「京セラ式病院原価管理手法」として販売されている。
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アメーバ経営は、経営哲学(フィロソフィ)の浸透と小集団のチーム別採算制度の運用の両輪で成り立っている。
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組織を必要に応じて小さなチームに分割し、小さな町工場や商店の集まりとして会社を再構成し、そのチームの経営を現場のリーダーに任せることによって、会社の中には小さな町工場や商店の社長が多数生まれることになる。こうして、社内に市場原理が導入されることによって、競争力のある企業体質へと生まれ変わることにより、企業家精神旺盛なリーダーが排出され、会社の成長の原動力となっていく。
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