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府はなぜ落札確定を急いだ!
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低入価格調査は厳格に審査したのか!
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「京都府保健環境研究所及び京都市衛生環境研究所新築(合築)工事」の電気設備工事入札で、本紙は業界の異常体質でつながる電材商社・ニシムラ㈱と京都電業協会の会員企業の違法行為について記事を書いているが、府や電業協会は本紙記事を怪文書と決めつけているようだ。本紙は、出鱈目放題を書いているわけではなく、それなりの取材と裏どりをして書いている。怪奇な行動をとっているのは商社と工事業者であり、反省するどころか自らの行動を正当化しようと必死である。
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本紙が得た情報では、京都府は8月10日に五島電気建設・尾形電気工事JVに落札確定通知を出した。金額までは分からぬが、6億円を上回ったようである。応札は3JVであり、辞退したのは「植田・岡崎JV」、他は「豊原・洛南JV」である。本紙が何時も気になるのは、長がい休みの直前とか、年末の御用納め当日とか役所に都合の良い日を選んでいるが、大抵は「その後に問題が発生」している。
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低入保留となったのは7月20日、低入価格調査で21日かかり、8月10日に落札決定となった。低入の書類様式は大変多く、28項目のうち14項目は最低基準であり、添付資料も多いし、施工体制台帳もキッチリ書かなくてはならない。今回もニシムラ㈱が一次名義人として名を出さず、他業者やメーカーが台帳に出てくるのなら問題である。ニシムラ㈱は五島電気建設が見積もった機器・電材の細目について価格を入れているのだから、それを保証するニシムラ㈱の文書が入っているはずだ。各文書には表書きがあり、社名の欄には角印と丸印が押されるのが当たり前であるが、ニシムラ㈱は叩き値の文書に価格を入れて保証する文書を提出したなら、役所当局に積算価格を安くされても文句が言えない文書を出したことになる。施工業者としたら、自ら首を絞めたことになる。
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一部の情報によると、今回の見積もり機器メーカーがニシムラ㈱に売りませんと通知しているようだ。見積もりも、商社ニシムラ㈱保証もメーカー名は明記している。買えないとなると大問題となる。この売りませんと言う言葉が、ニシムラ㈱から五島・尾形JVに伝えられているかという事である。
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なぜこういう事を言うか。8月10日に落札通知が出たが、メーカーの売らない通知が10日以前に業者に知らせたなら、業者はその旨を府に知らせなければならないはず。10日後にニシムラ㈱が業者に知らせたとなると、今後、五島電気JVから損害賠償請求が出ることになる。ニシムラ㈱も五島電気建設JVも爆弾を抱えたことになり、9月議会で落札承認となるか「京都府保健環境研究所及び京都市衛生環境研究所」も頭を抱えることになる。
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低入価格調査の書類の一部に、落札業者が買えない機器があるのを今日現在(12日)でも知らないのであるなら、この落札決定書は「有効なのか、保留なのか、無効なのか」1週間後、10日後の仮契約は実行できるのだろうか。議会承認はどうなるのか。注目案件である。
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つづく
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