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落札は五島電気建設・尾形電気工事JV!
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暗躍する電材業者・ニシムラ㈱!
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「京都府保健環境研究所及び京都市衛生環境研究所新築(合築)工事」の3入札、主体工事、機械設備工事の落札者が決まり、残るは電気設備工事だけである。
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この3工事ですんなり決まったのは機械設備工事、低入札保留は主体工事と電気設備工事であったが、主体工事は「熊谷・要・水野JV」、残るは電気設備工事だけである。
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この保留工事で、京都府は低入調査で資材単価一覧表や手持資材一覧表、資材購入先一覧表のチエックは必ずする。勿論、下請け業者一覧もチエックする。今回の保留で電気機器がこの低額で購入できる保証の確認があるが、ニシムラ㈱が同意保証書を提出すれば事は済む。弱電は、それぞれ専門メーカーがあり、ニシムラ㈱の口利きで各メーカーが個別に契約する旨の保証を入れればOKである。この保証を、2つともニシムラ㈱が担当したことで京都府は低入をパスし発注することになる。
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間もなく、入札結果が発表されるという事は、ニシムラ㈱が弱電メーカーから文書を出させ、ニシムラ㈱本人もA材保証を出した。
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今回の入札は調査の結果3JVである。1JVは辞退、1JVは低入、他はクリアしたが落札には至らない。低入JVが失格になれば落札者にはなるが、まず無理だ。
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ここ15年、20年とニシムラ㈱は電材業者の範疇を通り越し、商社的動きを専らとしている。弱小零細業者には、電材、機器、弱電の見積もりを京都府下150業者、京都電業協会加盟50社、協会加盟A級10数社に一括見積もりをだし、1案件見積もり業者に同じ見積書を出し、落札本命に対しては別途個別卸値を提示している。落札者が決まる寸前に弱電業者などに落札者を教え補助営業までしている。取れたら、その業者はニシムラ㈱から弱電機器や電材を購入している。
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このような大小織り交ぜた案件の見積もりと予審業務(次回説明)をすることで、業績拡大をはかり現在では年商190億円という高額になっている。京都での同業者は精々電材販売では5~60億円である。桁が違うところにニシムラ㈱の独特の商法がある。
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今回の保健環境研究所の見積もりで、7月21日に予定価格は7億3710万円であると公表された。ニシムラ㈱が見積もった内容を調べると、機器・弱電では定価10億円、府の積算は4億5000万円程度であろう。工事費等は2億7~8000万円と推計できる。同じ見積書を3JVに渡し、個別に割引価格を提示する。その額は各JV違うが、最低額で3億程度ではないだろうか。入札額は5億7~8000万円になる。
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この悪魔のささやく価格で計算し応札したJVは「五島電気建設・尾形電気工事JV」だ。このニシムラ㈱商法は、電気工事業界に網の目のように張り巡らされている。
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それらの内容については、次回から掲載する。
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京都府も、京都市も、京都電業協会も黙認し、安易な方法だと惰眠していると、最終は公取委の査察を受ける事になる。
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つづく