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市長「経営関わってない」!
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山梨県山梨市の望月清賢市長(69)の元妻(61)が社長を務める石材会社で、顧客が金をだまし取られた疑いがあるとして、警視庁捜査2課が4月25日、詐欺容疑で、同市の会社と市長宅を家宅捜索した。
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望月市長は26日、山梨市を通じ「驚愕するとともに、重大なことと受け止めている。平成14年に役員を辞任しており、報酬は墓相学や石像物などに関する相談料と認識していた。経営には一切関わっていない」とのコメントを出した。
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望月市長は「市民に心配をかけ申し訳ない」とした上で、記者会見などについて「捜査の目的と進展を見守り、必要に応じて対応を考えていく」とした。
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元妻は経営に絡む借金の返済を巡って訴えられており、捜査2課は、元妻から事情を聴くなどして捜査を進める。
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望月市長は現在、石材会社の取締役などに登記されていないが、訴状によると、昨年3月時点で役員報酬を得ていたとしている。実質的に経営に関与していた可能性があり、捜査2課が慎重に関係を調べる。
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捜査関係者によると、会社は多額の負債を抱え、資金繰りに窮していた。顧客が貸した金が、返済されずにだまし取られた疑いがあるという。
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東京都三鷹市の女性は平成27年12月、会社の運転資金名目で貸し付けた金の返済を求めて東京地裁立川支部に提訴。元妻と同社に4220万円の支払いを命じる判決が出た。1月、望月市長を相手取った訴訟も甲府地裁に起こしている。
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民間信用調査会社などによると、望月市長は平成11年10月、亡くなった父親の後を継いで「差出石材」の社長に就任。山梨市議3期を経て、県議に当選したため、14年12月に元妻と社長を交代。26年2月から山梨市長を務めている。
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