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細野豪志氏・党代表代行を辞任の意向!
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民進党の細野豪志代表代行は4月13日、国会内で野田幹事長と会談し、代表代行を辞任する意向を伝えた。細野氏は周辺に「憲法改正論議を巡り執行部内で意見の違いがある」と述べた。
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民進党の細野豪志代表代行は、野田佳彦幹事長と国会内で会い、代表代行の辞表を提出、受理された。憲法改正をめぐる執行部対応への不満が理由と説明した。同党では7月の東京都議選を前に、都連幹事長を務めた長島昭久元防衛副大臣が離党届を提出したばかりで、蓮舫代表ら執行部には新たな打撃となった。
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民進党内で保守系議員の代表格と目されていた長島昭久元防衛副大臣の10日の離党届提出で、党内に鬱積している共産党との共闘方針に対する不満が改めて浮き彫りとなった。蓮舫代表は共闘路線を堅持する考えだが、7月の東京都議選で惨敗すれば、「蓮舫氏降ろしが始まる」(閣僚経験者)との指摘もある。
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「まともな党内議論もないまま共産党主導で進められ、党の基本政策にまで共産党が影響を及ぼすかのような場面が目立つようになった」。長島氏は記者会見で、野党共闘への不満をぶちまけた。
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民進党結成後、国会議員の離党表明は初めて。都議選では民進党の公認候補予定者36人のうち、既に7人が離党を表明している。この時期の長島氏の判断には、党勢低迷が続く民進党に見切りを付け、東京都の小池百合子知事との連携を模索する思惑もあるようだ。今後、離党者が出る可能性は否定できない。
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長島氏は前回衆院選の小選挙区で自民党候補に惜敗し、比例復活した。このままでは次期衆院選も厳しい戦いが予想され、「危機感から生き残りを考えたのだろう」(ベテラン)との指摘もある。
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党執行部は長島氏に対し、除籍(除名)という最も厳しい姿勢で臨み、党内の動揺を抑えたい考えだ。野田佳彦幹事長は離党届を持ってきた長島氏に対し、共産党との連携方針は3月の党大会で確認済みとして「なぜ今なのか」と問い詰めたが、長島氏から明確な説明はなかったという。
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執行部が離党対応に振り回される中、同じ執行部の一員の細野豪志代表代行が、教育無償化の明記などを盛り込んだ憲法改正私案を発表した。共産党に配慮して民進党が改憲姿勢を明確にできないことへの不満があるとみられる。
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蓮舫氏は教育無償化の実現については「改憲は不要」との立場。憲法改正をめぐり、執行部内も統制が取れていないことを露呈した形だ。
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