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長距離弾道弾排除に動くか!
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核実験があれば攻撃に着手するかも!
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麻生太郎副総理兼財務相は3月31日、閣議後の記者会見で、北朝鮮情勢について、「いま日本の新聞が書いているより深刻じゃないか」と語った。
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4月5日、北朝鮮は午前6時42分、東部咸鏡南道新浦付近の陸上から日本海に向けて弾道ミサイル1発を発射したと発表した。飛行距離は約60kmとみられる。麻生副総理が語るように、常に日本海に打ち込まれている日本は、マスコミも国民も対岸の火事のような受け取り方だ。
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野党第一党の民進党に至っては、北朝鮮の動きに対し、気にも留めていないようだ。
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米国のティラーソン米国務長官は、北朝鮮の中距離弾道ミサイル発射について「米国は北朝鮮の問題について、これまで何度も指摘してきた。それ以上のコメントはない」との声明を発表した。核・弾道ミサイル実験の中止を強く求めてきたことを指していると見られる。ホワイトハウス高官は4日、改めて「すべての選択肢がテーブルにある」と述べ、北朝鮮を強くけん制した。
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この表現は、北朝鮮の北東部豊渓里にある核実験場の指揮施設で明日にでも、核実験の開始が行われた場合、米国としてはあらゆる手段で「危険を排除する」という意思表示であろう。オバマ政権時の8年間、対話という腰を引いた対応が「北朝鮮をのさばらせた」ことにより、核開発とミサイル開発の時間を与え、現在の危機を迎えていることに気が付いたオバマ政権は、このまま見過ごすわけに行かないところまで来ている。
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米軍が北朝鮮に仕掛ける攻撃の確率は50%を下らない。過去に、北朝鮮が「核施設が空爆されれば、ソウルを火の海にする」と脅迫したのは1994年IAEA(国際原子力機関)の査察を拒否し、用済み燃料棒8千本を原子炉より取り出し、核燃料貯蔵施設にストックした時以来だ。
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米軍は局地戦で脅しをかけるつもりはない。北朝鮮に移動ミサイルがある以上、米軍としては一発勝負でケリをつけないと、韓国の基地や日本国内にある米軍基地が攻撃の的にされる。そのためには、北朝鮮の核・軍事施設など数百~1000カ所を先制ピンポイント(精密誘導)爆撃し、米韓連合軍の主力が進攻。場合によっては、地中貫通核爆弾B-61の投下もある。
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徹底的に、地上や地下にある軍事施設を破壊するには、地中貫通爆弾+核爆弾の組み合わせによる北攻撃をする作戦だ。朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の指揮・統制施設や、核・生物・化学兵器の貯蔵施設といった軍事中枢は、地下深くにあって分厚いコンクリート+岩盤で鎧われ、坑道も十重二十重に掘られている。2012年に国際問題誌ディプロマップは《軍事衛星の監視を外れる地下航空基地は20カ所、地下砲兵陣地は数千カ所》と報じている。
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国会で野党の「森友学園だ、安倍昭恵だ、籠池夫婦だと騒いでいる暇などないはずだ。
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朝鮮半島に煙が上がり始めている。
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