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周辺国に対しては騙してでも従わせる!
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1月17日、フィリピンのロレンザーナ国防相は、領有権争いが続く南シナ海の人工島に中国が武器を配備したことについて、「極めて問題だ」と述べた。中国が南シナ海・南沙(スプラトリー)諸島の7つの人工島に武器配備を進めていることについて、中国側に信書を送り、説明を求めた。国防相は「大変問題がある行為で、平和的、友好的利用のためだという中国政府の説明と一致しない」と述べ、中国側の対応を強く批判した。
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フィリピン外務省は、南沙(英語名スプラトリー)諸島で中国が軍事拠点化を進めているとの米シンクタンク、戦略国際問題研究所のリポートを確認。中国大使館に先月抗議していた。
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ロレンザーナ国防相は声明で、中国による人工島の軍事拠点化は重大な問題だとの認識を示し、「平和的・友好的な目的という中国政府の説明と一致しない」と非難した。
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フィリピン側の対応について、中国外務省の華春瑩報道官は、中国には「主権を有する領土を守るために必要で適切な防衛設備」を南沙諸島に配備する権利があると主張した。
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南沙諸島の軍事拠点化については昨年12月、米シンクタンクが、中国が航空機やミサイルを撃ち落とす「近接防御システム」(CIWS)を配備した可能性が高いと指摘していた。
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ロレンザーナ氏は、「両国関係が改善する中での武器配備であり、抗議しなければ国益が損なわれる」と述べた。さらに、いくつかの人工島はフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内にあるとし、「中国も調印した国連海洋法条約、昨年7月の仲裁裁判所判決でもフィリピンの権利は認められている」と批判した。
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一本気のフィリピン大統領を取り込むなんて、中国にとっては朝飯前、経済援助と大統領との約束で南沙諸島から中国漁船などを引き上げて安心させたが、一方では、軍事化のための準備を進め、一気にミサイル基地化に着手。中国の魂胆は、東南アジアのフィリピンやベトナムに対しては、最終的にねじ伏せてでも従わせる腹だ。
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