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中国経済は約1290兆円!
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中国の習近平国家主席は経済成長率が政府目標の6.5%を下回ることを容認する構えだ。事情に詳しい関係者によれば、債務増大のほか、ドナルド・トランプ氏の米大統領選勝利で世界の状況に関する懸念が強まったため。
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習国家主席は今週開催された中国共産党の中央財経領導小組の会合で、目標を達成することであまりにもリスクが生じる場合、達成する必要はないと発言した。会合が非公開であることを理由に関係者は匿名で述べた。同会合に出席した指導者らは11兆ドル(約1290兆円)規模の中国経済について、雇用が堅調に推移する限り成長鈍化の状況でも安定を維持するとの考えで一致したという。
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中国の政策当局者らは昨年、「小康社会(適度にゆとりある社会)」建設という政府目標を達成するために2020年まで5年間の経済成長率は少なくとも年6.5%が必要だと表明していた。国内総生産(GDP)と国民1人当たりの所得を20年までに10年の水準から倍増させるというもので、こうした成長目標は当局者に金融安定を脅かしかねないリスクを取る動機を与えるとして、一部のエコノミストらは批判的な見方を示している。国際通貨基金(IMF)も目標の引き下げを勧告している。
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23日のニューヨーク外国為替市場ではドルが小幅安。中国の習近平国家主席が経済成長率について政府目標の6.5%を下回ることを容認する考えを示したため、午前の取引で小幅に上昇する場面もあったが、その後は下げた。
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23日の米国債相場は上昇。この日は国内の経済指標がまちまちだったほか、中国の習近平国家主席が経済成長率について政府目標を下回ることを容認する考えを示した。週間ベースでの米国債相場は、米大統領選以降で初の値上がりとなった。
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5年債と30年債の利回り格差(イールドカーブ)はフラット化。来週の2年、5年、7年債の入札を控えて期間が短めの国債のパフォーマンスが長めの国債を下回った。
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事情に詳しい関係者によれば、債務増大のほか、ドナルド・トランプ氏の米大統領選勝利で世界の状況に関する懸念が強まったため。
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朝方発表された経済指標では、11月の新築住宅販売は市場予想を上回った一方、12月のミシガン大学消費者マインド指数(確定値)では1年先および5-10年先のインフレ期待値が速報値から下方修正された。
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