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安全性めぐる指摘に疑問相次ぐ!
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豊洲市場の「たまり水」や「地下水」をめぐる問題で、大阪市の橋下徹・前市長がツイッターで発信を務めている。公明党の調査では、地下水からシアン化合物が検出されているが、橋下氏は「飲まなければ何の問題もない」との主張を強めている。
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小池氏は、一連の地下水の問題は、生活者への影響や食の安全への疑問といった「感性ということが必要」と主張しているが、世論の高い支持を背景に、小池氏が豊洲問題を「利用している節もある」という指摘も出始めた。
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橋下氏は9月20日~21日にかけて、「ほんと無茶苦茶になってしまった。豊洲ではもともと地下水は飲まない。だから地下水対策は本来不要。今、シアンが検出されたと報道があるが、飲まなければ何の問題もない。このような大混乱は、行政の素人の専門家会議が市場に必要な安全基準をはるかに上回る現実無視の対策を提言したからだ」、「都庁の意思決定の在り方や説明・広報のまずさ、さらに工事受注を巡る疑念を追及していくことと、豊洲自体の安全性の問題は区分けしなければならない。前者を明らかにしたことは小池さんの大功績。落とし所はこの辺ではないか」などと連続してツイート。地下水やたまり水は豊洲の安全性に影響しないとの考えを強調した。
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小池知事が9月23日に開いた会見でも、橋下氏のこのツイートに関する質問が出たが、小池氏は、「これは総合的な話で、地下水の汚染ということがどれほど生活者にとって影響を与えるのか、食の安全に対して疑問を抱かせるのかという、そのような感性ということが必要なのではないかと思っている」などと反論した。
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こうした小池知事の豊洲問題に対する姿勢には、国民的にも高い支持がある。日本経済新聞社とテレビ東京が23~25日にかけて行った世論調査では、豊洲市場問題をめぐる小池知事の一連の対応を「評価する」とする声は85%。東京、神奈川、埼玉、千葉の首都圏に限ると「評価する」は91%に及んだ。
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これに対して、小池氏の豊洲問題に対する姿勢に批判的なのが、堀江貴文氏だ。堀江氏は9月23日夕方放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX)で、豊洲の水については専門家の話などを引いて、「安全性で言えば法的には全然問題ないレベル」だとした上で、「それをワーワー騒いだ方が、科学的な知識がない人は『危ない』ってなるじゃないですか。で、それをみんな食いついて視聴者が見るから…。そういうマスコミも…。小池さんも、だからそういうところが、僕はちょっと賛成しないというか…」と発言。小池知事の動きについて、「庶民の無知だったりマスコミがそうやって騒ぐことも計算に入れて、この問題を利用している節がある」と批判している。
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橋本氏も堀江氏も、至極当然のことを言っているのだが、市民を相手のTVやマスコミは至極当然のことを当たり前のように言っていたのでは商売にならない。
小池知事が言う
豊洲劇場
・豊洲の地下は空洞でたまり水は危ない。
・盛土工事や建設工事は「膨大な金をかけた」。
・技術や専門家会議の意向を無視し、設計変更をした犯人は誰だ。
・豊洲移転の急ぎ工事は「環状2号線」接続で、築地市場が邪魔だった。
・都議会のドン内田議員がすべてのガンだ。
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東京五輪施設
・諸施設の当初計画と実行内容の比較。
・諸施設の計画概要と設計実施内容の差異。
・入札前の予算と実行予算、落札金額の差異。
・各発注の利権者は誰で、施工者との関連は。
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劇場は、演目も大事だが「演出者と演技陣」それとプロデューサーのPR方法次第で「マスコミの取り上げ方」が変わってくる。小池知事の煽り方は誠に上手だが、何をどうしたいのか素人やマスコミ受けの良いネタを出している間に、自分が何をする立場なのか忘れ「都民ファースト」から「小池ファースト」に変身しようとしているようだ。
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都庁には4人の副知事がいる。その4人の役目は、
・特命事項に係る国との調整に関すること。
・防災・危機管理に関すること。小子高齢化対策に関すること。
・中小企業・産業振興に関すること。多摩島しょ振興に関すること。
・東京オリンピック・パラリンピックに係る総合調整に関すること。
副知事は、普通地方公共団体の長を補佐し、普通地方公共団体の長の命を受け政策及び企画をつかさどり、その補助機関である職員の担任する事務を監督し、別に定めるところにより、普通地方公共団体の長の職務を代理する。と地方自治法167条に定められている。
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何でも知事が目を通し、すべての決済をする時間などない。成りたての小池知事にとって、あらゆる情報は知事に集中し、判断は自分が下すという気持ちなら、遠からずしてドジを踏むことになる。それぞれの役職の責任で物事を進めると同時に、責任はトップが取るという人を信じる気持ちがあるのか、専制君主として君臨したいのか、議会が始まればその一端が見えてくる。