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10月に跡地全域で汚染調査!
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来年3月までに全域の調査を終える!
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兵庫県の姫路市中央卸売市場(同市延末)の移転予定地の出光興産兵庫製油所跡地(同市白浜町)から有害物質が検出された問題で、土壌対策を検討する専門家会議の第5回会合が8月31日、市防災センター(同市三左衛門堀西の町)であった。有害物質のベンゼンが新たに2カ所で検出されたことが報告され、市は10月に跡地全域で汚染調査を行う方針を決めた。
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跡地ではこれまで、国基準の最大30倍のベンゼンと最大5・4倍のヒ素を検出。いずれも土壌汚染対策法の特定有害物質に指定されている。ベンゼンは地下水でも基準値を超えていた。
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市は7月の前回会合の後、147カ所でボーリング調査を実施。約30年前に埋め立てられた地層の2カ所で、基準を超えるベンゼンを検出した。
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一方、ヒ素や鉛なども確認されたが、会議では「飛散や流出防止の対策をすれば安全性は確保される」と結論づけた。地層から確認された油分についても、環境への影響はないとした。
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市は来年3月までに全域の調査を終え、2017年度に汚染土壌の除去や地下水の浄化に取り掛かる方針。同時に新市場の実施設計を進め、予定通り21年度の開設を目指す。
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