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海外逃亡9年!
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9年前に発覚した電気検査装置メーカー「オー・エイチ・ティー」(OHT、広島県福山市)の株価操縦事件で、さいたま地検は8月2日二日、旧証券取引法=現金融商品取引法=違反(相場操縦)の疑いで、住居不定、無職の元弁護士椿康雄容疑者(62)を逮捕した。地検は認否を明らかにしていない。
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椿容疑者は同社の株が急落した直後の2007年5月ごろに海外へ出国したまま行方が分からなくなっており、さいたま地検が証取法違反容疑の逮捕状を取り、行方を追っていた。先月、タイの警察当局が首都バンコク市内で同容疑者の身柄を拘束し、2日に日本に強制送還した。
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逮捕容疑では、椿容疑者は別の男性2人=いずれも同法違反罪で執行猶予付き有罪判決確定=と共謀して、2005年10月17~25日までの間、OHT株の売り注文と買い注文を同時に出す仮装売買などを行い、株価を27万円から31万円につり上げたとされる。
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この株価操縦により当時、複数の証券会社が顧客からの未回収金を抱え、計130億円の損失となったことが、証券取引等監視委員会の調べで分かっている。
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