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工事費70億6000万円!
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茨城県筑西市は5月29日、施工予定者技術協議(ECI=アーリー・コントラクター・インボルブメント)方式を採用する(仮称)新中核病院建設工事実施設計事業協力者(施工予定者)選考の公募型プロポーザルで、優先交渉権者に前田建設を特定した。2社が1次審査を通過したが、2次審査前に1社は辞退した。今後、前田建設によるVE提案をすべて精査し、約1カ月後に基本協定を締結する予定だ。
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同日、しもだて地域交流センターで開催した公開プレゼンテーション・ヒアリングには前田建設のみが参加した。同社は基本設計の内容で施工する場合の工事費の見積額を77億2294万円(税別)と提示した。これにVE提案を反映することで、市が事前公表した工事費70億6000万円(同)以下に抑えられるとした。
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具体的には、病院棟の柱のスパンを6mから12mに拡張するほか、1階床梁をRC造からS造に変更し、免震装置も見直すことで2億4700万円削減するなど、トータルで7億0235万円のイニシャルコストを削減できると提案した。
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適切な工程計画・管理と徹底した生産性向上により竣工・引き渡しを1カ月前倒しできるとした。地元業者に33億円分を発注するほか、用度品・宿泊・サービスなどは100%市内発注することを提案した。市民参加型の見学会や上棟式などを開催する考えも示した。
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施設はS造(免震構造)6階建ての病院棟とS造(耐震構造)平屋建ての情報プラザで構成する延べ1万8503㎡。病床数は一般250床。
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施工予定者は11月末に終える実施設計に協力する。市は12月の着工、2018年8月末の完成を予定している。
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基本・実施設計は山下設計・根本英建築設計事務所JVが担当。
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