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施設整備費は約121億円!
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大阪市は、PFI手法の導入を検討している新しい美術館整備(北区中之島)について
、設計・建設を含まない「運営型PFI方式」とする方針を固めた。
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当初は設計・建設・維持管理・運営等を一括して民間に委ねる方式を想定していたが、市議会で出された「市の関与が限定的になる」などの意見を踏まえ、公設民営型に見直した。3月29日に成立した一般会計当初予算では整備方式の変更に伴い、アドバイザリー業務委託費などを計上した当初事業費(約5400万円)が約4600万円に減額された。現在、設計者選定方法の検討に入っており、決定次第、基本設計を発注する。
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18年度以降の着工、21年度の開館を目指す。
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建設地は北区中之島4丁目(敷地面積約1万3000㎡)。
14年9月に策定した整備方針によると、新美術館の用途別面積は、
・コレクション展示室が2200㎡、
・企画展示室が1200㎡、
・コミュニケーション(パッサージュ、講堂、ワークショップ室など)が2100㎡、
・保存・研究(収蔵庫、一時保管庫、調査研究室など)が2500㎡、
・管理・共用(事務室、展示ホールなど)が7000㎡。
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佐伯祐三や吉原治良に代表される大阪が育んだ作家の作品を中心とした第一級のコレクションを生かし、国内トップクラスのミュージアムを目指す。
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施設整備費は約121億円を見込む。
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市は当初、民間事業者が施設の設計・建設から維持管理・運営までを一括して担うPFI方式を想定していたが、市議会での議論を踏まえ、維持管理を含む運営業務のみを民間に委ねる方式に見直した。
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設計・建設工事は公共事業として市が発注する。大阪府内では施設整備を切り離した「運営型PFI」の事例として、八尾市立病院PFI事業があり、高いVFM(バリュー・フォー・マネー)が確認されている。
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市は16年度予算に事業費約4600円を計上しており、約3000万円を基本設計などに充てる方針だ。
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