中国GDP・公式統計に疑:奇妙なパターン!

.
中身は誰も知らない!
.
.
中国の経済成長率に関して毎年のように高めの公式統計が発表されることに疑いの目を向ける投資家は、同国経済指標の信頼性に長いこと疑問を抱いてきた。中国の景気拡大ペースが緩やかになり、一部の市場関係者はここへきて減速ペースに妙な一貫性が示されていると指摘する。
.
過去6四半期の中国国内総生産(GDP)伸び率を確認すると7.1%、7.2%、7.0%、7.0%、6.9%、6.8%という具合だ。
.
中国のGDP伸び率は2011年以降の毎四半期、平均0.2ポイントずつ変化してきた。これは中国を除く世界の上位10カ国の平均的なぶれの半分に満たない。中国経済はこの期間、1バレル=35ドルから同114ドルまで大幅に変動した原油相場、増加傾向から減少傾向に転じた輸出、他の主要国を上回る株式相場のボラティリティ(変動性)への対処を迫られてきた。

キャピタル・エコノミクスのアジア担当チーフエコノミスト、マーク・ウィリアムズ氏(ロンドン在勤)は「データは他の主要国では見られないほど著しくスムーズだ。データが信頼できなければ、中国の政策全般に対する投資家の見方に影響を及ぼす。信頼感の欠如はまた、中国当局の政策執行を一段と困難にする」と述べた。
.
中国国家統計局は15日に1-3月(第1四半期)のGDPを発表する。ブルームバーグが12日時点でまとめたエコノミスト予想では、前年同期比6.7%増への減速が見込まれている。
.