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債務増加・中国は4000ドル!
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国際金融協会(IIF)がこのほど発表した「新興市場負債モニター」と題する報告書によると、韓国の家計債務の増加ペースは昨年、新興国19カ国で中国に次いで2位だった。
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韓国では2015年、家計債務がGDPに占める割合が87.75%となり、前年を3.45ポイント上回った。上昇率では中国(3.59ポイント)に次ぐ高さだった。中国は家計債務がGDPに占める割合が39.69%で、韓国に比べるとはるかに低い。
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韓国の1人当たり家計債務は2万9000ドル(約325万円)で、新興国で3番目に多かった。最多はシンガポール(4万2000ドル)で、中国は4000ドルだった。
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昨年の新興国の家計債務は1年間で3350億ドル増え、8兆ドルを超えた。これはGDPの35%に相当し、世界的な金融危機以前の15-20%に比べ2倍に上昇した。
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IIFは新興国の家計債務が急増した理由について、世界的な低金利現象で家計が借り入れを増やしたためと分析した。新興19カ国で前年に比べ家計債務の対GDP比が低下したのは、ハンガリー、トルコ、ロシア、チェコ、インドネシアの5カ国だけだった。
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IIFは「新興国の家計債務増加が実体経済の成長を上回っている」と指摘した。家計負債の伸びが実体経済の成長率をどれだけ上回っているかを示す家計債務信用ギャップは、マレーシア(9.30ポイント)、タイ(8.69ポイント)、中国(6.03ポイント)などとなっている。韓国も0.57ポイントで、家計債務の増加ペースが経済成長を上回った。
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