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悪貨・金子を駆逐できるか!
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夏の参院選長崎選挙区(改選数1)で、民主、共産、社民、生活の党と山本太郎となかまたちの4野党の県組織は3月18日、民主が公認候補として擁立する西岡秀子氏(52)に候補者を一本化することで合意した。秀子氏は西岡武夫・元参院議長の長女。共産は党公認での立候補を予定していた党県書記長の原口敏彦氏(54)を比例区に回した。
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候補者一本化は、安全保障関連法に反対する「ながさき市民連合」が4党に要請。市民連合と4党の県組織幹部は18日、西岡氏を「共同候補」とする確認書に署名した。確認書では、市民連合が求める安全保障関連法の廃止などを実現させるため、共同候補を全面支援するとしている。社民は西岡氏の推薦を既に決定、共産と生活も推薦する方向で調整する。
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民主県連内には共産を含む共闘について、支援を受ける労働組合などからの反発を懸念する声もあったが、市民連合共同代表の国貞貴大さん(29)は「野党には市民の声に耳を傾けてもらい、感謝している。これでようやく選挙に向けて出発できる」と話した。
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長崎選挙区ではほかに、再選をめざす自民の金子原二郎氏(71)と諸派の江夏正敏氏(48)が立候補を表明している。
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現職金子原二郎は、今度の選挙で参議員の議席を確保することは可能であろうが、巷間噂されている衆参同時選挙が行われるなら、危うい場面も出てくる。
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安保関連法案反対のうねりが各地で起き上がりつつあり、左派系が便乗して騒ぎ始めれば「即戦争に突入」という言葉が独り歩きし、国民の間でも不安が掻き立てられる。対抗策とするなら、景気悪化に妙薬なしとばかりに消費税実施を延期すると表明し、衆院解散で信を問うと出れば公明党も納得がしやすい。
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全国的な野党共闘がどのような形で選挙戦を展開するのか、組み方を間違えると「悪貨が良貨を駆逐する」ようなことになりかねない。せめて長崎県だけでも、人物本位で選んで欲しいものだ。
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