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名前を変えたがる行政・疑問の声も!
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京都市上下水道局が2016年度から局名の変更を検討している。水道水の供給や汚水処理だけでなく、近年は浸水や災害防止なども含め業務が多様になったことを受け「より的確な局名を」と企画した。市民に意見を募り、決定する。
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2016年度からの名称変更を検討している京都市上下水道局は24日、浄水場施設の看板更新などに4600万円の経費がかかる見通しを明らかにした。組織や業務内容は変わらないのに、局名だけを変える計画に、市議から「もっと有効な使い道はないのか」と疑問の声が出た。
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現在の名称は2004年4月に水道局、下水道局が統合して誕生。近年は災害防止や太陽光発電などにも取り組んでいるとして、「幅広い役割にふさわしい名称が必要」と、8月末まで市民に案を募っている。
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市民から募集する新しい局名案は、文字数に制限はなく、ひらがなやアルファベットなどの文字の種類も規制しない。市民からの案を含めて同局幹部らで検討し、決定する。局名の変更には条例改正が必要なため、来年2月市議会に条例改正案を提出し、可決すれば16年4月から使用する予定。
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同局によると、
▽浄水場や営業所など約250カ所の庁舎看板の切り替えに1500万円
▽全職員(約1200人)に支給されている業務服にシールで新局名を貼り付ける費用に1600万円-などの経費がかかる、という。
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この日の市議会交通水道消防委員会では、同局の主業務が水道水供給と下水処理で今後も変わりがないことから、地域政党京都党の市議が「名称変更にどれほどの意味があるのか。市民のために喫緊の課題である水道管耐震化に使うべき」と批判した。
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同局には、約千の案が寄せられているといい、年内に候補を決め、来年2月市会に条例改正案を提案する予定。
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