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GDP600兆円実現へ!
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経団連の榊原定征会長は3月10日、名目国内総生産(GDP)600兆円の実現に向け、1分野で10兆円規模のGDP押し上げ効果があるプロジェクトを官民で策定すべきだとの考えを示した。同日、東京都内で開催した石原伸晃経済再生担当相との会談で言及した。
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その一つとして消費分野を挙げ、米国などで実施されている年末商戦「ブラックフライデー(黒字の金曜日)」の国内展開を検討しているとした。
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会談で榊原氏は「安倍晋三首相が2020年近傍で(GDP)600兆円経済を示したが、政界、経済界とも実現しようという雰囲気が十分に上がっていない」と指摘。経団連は昨年末、産業界として設備投資の10兆円上積みが可能と試算。また環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の経済効果が14兆円規模になっているとして、「10兆円規模の底上げプロジェクトが6、7件必要だ」と語った。消費以外にも、農業や健康、観光などでプロジェクト策定を進めるべきだと提案した。
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総務省が発表した「家計調査」によると、1月における家計の実質消費支出は、二人以上の世帯で28万973円と、前年同月比で3.1%のマイナスとなった。消費支出がマイナスになるのは5カ月連続で、2015年において消費が前年を上回ったのは2回しかなく、2014年も2回しかなかった。つまり、過去2年間、実質消費は連続してマイナスが続いている状況なのだ。
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消費が伸びない理由は、労働者の実質賃金が減少しているからだ。厚生労働省の毎月勤労統計調査による2015年の実質賃金は前年比で0.9%のマイナスでした。実質賃金がマイナスになるのはこれで4年連続となっている。名目上の賃金は上がっているが、物価の上昇に賃金が追い付いていないのが現状だ。
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榊原定征会長は、石原伸晃経済再生担当相らとの懇談会で、全国の百貨店など小売業界に対し、外国人旅行者が増える旧正月「春節」や秋などに一斉セールを行うよう呼び掛ける意向を明らかにした。安倍政権が掲げる国内総生産(GDP)600兆円の目標達成に向け、個人消費を活性化するのが狙い。
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