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戦略もなくノコノコ出かけて何をする!
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イランと米国・完全和解ではない!
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安倍晋三首相は年内にイランとサウジアラビアを歴訪する検討に入った。政府関係者が3月7日、明らかにした。核問題を巡る経済制裁が解除されたイランとの経済関係を強化するとともに、同国と国交を断絶中のサウジをあわせて訪問し、バランスを取りたい考えだ。
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河井克行首相補佐官が2月にテヘランを訪れた際、首相の年内訪問をイラン側に伝えたという。実現すれば、首相の訪問は1978年9月の福田赳夫首相(当時)以来、38年ぶりになる。首相は8月27、28両日、ケニアで開催される第6回アフリカ開発会議(TICAD6)に出席する予定で、この前後にサウジとイランを訪れる案が浮上している。
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首相のイラン訪問には、自動車やエネルギー関連など多くの企業・団体が同行する方向だ。米欧や国連安全保障理事会が経済制裁を解除したのを受け、日本は2月、イランと投資協定を締結した。中国や欧州各国は既に石油や天然ガスなど資源が豊富なイランとの関係を強化しており、政府筋は「後れをとってはならない」と語る。
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一方、イスラム教スンニ派のサウジは今年1月、シーア派の指導者を処刑し、イランでは抗議のデモ隊がサウジ大使館を襲撃した。これを受けて両国は国交を断絶している。日本は地域大国の両国と伝統的に良好な関係にあり、外務省幹部は「イランに行くならサウジも訪問することが望ましい」と述べている。
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首相補佐官や外務省がの口車にのってイランに出かけても、イラン政府と日本財界をコーディネートするコンサルタントの見分けがつかない。イランは中国が数十歩先を行っている。急いては事を仕損じる。イランでは三井物産が石油で痛い目にあっている。そのプラントは、いま中国が抑えている。
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先進国で一番扱いやすく、騙しやすいのは日本と見られている。過去から続く場当たり的なエネルギー戦略では、いつも高値を掴まされている。いまでも、その是正ができていない。今の産油国は安値で喘いでいるが、日本は長期的な安値輸入の交渉をすべきでないのか。慌ててイランへ出かけるよりも、中近東以外の産出国とも交渉すべきだが、、、。
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