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「お金の問題で…」放置!
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奈良県平群町椿井の清掃センターで、敷地内に埋め立て処分された焼却灰(約1万2千t)のうち、約2千トンから、国が定める基準値(1g当たり3ナノグラム=ナノは10億分の1)を超えるダイオキシンが検出されていたことが分かった。周辺環境への影響はないという。町は平成28年度中に県外の業者に委託し無害化処理する方針で、28年度当初予算案に必要経費2億4500万円を計上した。
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町によると、センターは昭和50年の稼働以来、焼却灰を敷地内に埋め立て処分。平成4年ごろ埋設容量(約5500t)に達し、その後も約10年間、埋設を続けていた。
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町は11~12年にダイオキシン対策としてセンターの改修工事を実施。14年以降は全焼却灰を大阪湾の埋め立て処分地に搬出していたが、過去の焼却灰は「財政上の問題」(町担当課)で敷地内に「仮置き」したままだったという。
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23年12月のセンター運営協議会で町議員が問題を指摘。24~25年にボーリング調査した結果、焼却灰のうち2千トンから基準値を超えたダイオキシンが検出され、最高値は5・4ナノグラムだった。その後行った調査では、周辺の土壌や水質に影響は出ていないという。
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町は7月以降、2千トン分について業者に委託し無害化処理作業を進める方針。残りの約1万トンも29年度以降に搬出して処理する計画で、処理費用の総額は4億5千万円に達する見通し。
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岩崎万勉町長は「処分が滞っていたことを深く反省している。住民には今後、広報紙などを通じて丁寧に説明していきたい」とした。
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