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熊谷組社長が住民に謝罪!
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横浜市のマンションで基礎部分の鉄筋を誤って切断していた問題で、3月5日、販売元と施工会社が住民説明会を開いて謝罪し、「全棟建て替え」を正式に提案した。
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販売した住友不動産と施工した熊谷組は3月5日、同市で住民説明会を開き、熊谷組の樋口靖社長が「納得いただける対応ができず、長期間の負担を掛け、申し訳ない」と謝罪した。
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施工主の熊谷組・樋口靖社長「住民の皆さま方の不安、心配を払拭することはできずに、長期間にわたりまして負担をおかけしたことについて心から深くおわび申し上げます。申し訳ありませんでした」
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横浜市西区にある問題のマンションは傾いた1棟を含む4棟で杭が固い地盤に届いていない上、建設時の地下の配管工事で誤って鉄筋を23か所で切断していたり、補強筋と呼ばれる鉄筋が23か所で元々組まれていないなどの問題が次々発覚していた。
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5日の住民説明会で、販売元の住友不動産と施工主の熊谷組は、施工不良を認めて謝罪し、「全棟建て替え」を正式に提案した。また、建て替え中の仮住まいや慰謝料などの補償も提示したという。説明会で住友不動産は「不健全な基礎の上に(2003年の販売から)13年にわたり立っている。補修のみで建物の健全性が将来にわたり確保されるとは確信できない」と全5棟の建て替えを提案。熊谷組は、解体工事の際に施工不良を詳細に調べると表明した。
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住民で作る管理組合は説明会後に会見し、「全棟建て替え」の提案は「遅すぎる」などの困惑や不満があると指摘した。今後は「全棟建て替え」の受け入れに向けて住民の意見をとりまとめる方針。管理組合によると住民約150人が参加した。