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住友不動産が03年販売!
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後付配管工事であばら筋23カ所切断!
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5棟・うち1棟は傾き住民退去!
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また出てきた工事ミスによる欠陥マンション。
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住友不動産が平成15年に販売した横浜市西区のマンションが傾いていた問題で、基礎部の強度を保つために必要な鉄筋が建築当初の施工により切断されていた可能性があることが2月27日、分かった。元請けの熊谷組の調査で判明したもので、「現状分かっている範囲では、構造耐力に影響は及ぼさない」としている。
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横浜市のマンションで、地下の基礎の部分の鉄筋が不適切な工事で切断されていた疑いがあることが分かり、市の職員らが事業者立ち合いのもと現地を視察した。
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横浜市や住民によると、住友不動産が販売元の横浜市西区のマンションで、施工会社の熊谷組が2月行った調査で、「配管工事の際に鉄筋を切断」した疑いがある箇所が見つかった。地下の壁の映像では、緑の線は強度を保つために必要な鉄筋が壁の中に組まれている場所を示しており、その線の上、つまり鉄筋のある場所に配管が通っている。配管を通す時に鉄筋を切断した可能性があり、同じようなところの疑いが23カ所で見つかった。
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住友不動産の担当者:「あと施工の疑いの検査です。あばら筋を切っていた可能性が高い」。 また、必要な鉄筋がもともと組まれていない可能性がある場所も37カ所で見つかった。市は熊谷組から2月19日に報告を受けていて、現地を視察したうえで「調査結果を受けて法律に基づいているか判断したい」としている。
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このマンションではおととし、一部の棟の杭が強固な地盤に達していないことが発覚している。
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このマンションは、くい打ちデータ偽装があった同市都筑区の傾斜マンションとは別の建物で、26年6月に全5棟のうち4棟でくい数本が強固な地盤である「支持層」に達していない施工ミスが発覚。うち1棟が傾き、「安全性が担保できない」(住友不動産)として住民は退去していた。
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住民によると、熊谷組は2月月、同市西区のマンションで地下の基礎部を調査。コンクリートの梁(はり)などに配管を通すための穴315カ所を調べ、23カ所で鉄筋が切断されていた疑いがあることが分かった。同市は19日、熊谷組から「施工ミスがあったかもしれない」と連絡を受け、詳しい調査結果を知らせるよう指示した。
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熊谷組は「引き続き調査を実施し、最終的な検証を住民などに報告したい」と話し、住友不動産は「調査の中間的な報告が入っている段階。安全性の検証は継続している」とした。
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