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給食で87人食中毒!
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卸売業者「若松魚類」に改善措置命令!
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福島県は1月23日、下郷町の町立小中学校計2校で、給食を食べた児童生徒84人(7~15歳)と教諭3人の計87人が発疹や頭痛などを訴える集団食中毒があったと発表した。
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県は21日の給食に使われた消費期限切れのサンマのすり身が原因として、会津若松市の水産物販売業「若松魚類」を23日から2日間の営業停止処分とした。児童らはいずれも軽症という。
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県によると、すり身からアレルギーに似た症状を引き起こす化学物質ヒスタミンが検出された。すり身は冷蔵保管で昨年8月が消費期限だったが、「若松魚類」は期限前日にラベルをはがして冷凍保管。「冷凍保管をすれば消費期限が延びると思った」と話しているという。
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2校の給食に消費期限切れのサンマのすり身が使われて集団食中毒が起きた問題で、県は4日、会津若松市内の卸売業者「若松魚類」に対し、在庫管理に関する社内規定をつくるよう、県卸売市場条例に基づく改善措置命令を出した。また、期限切れ商品の流通を防げなかったとして、公設市場を開く同市にも、必要な指導を行うよう同命令を出した。
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県は先月25日~今月1日、同社の立ち入り検査を実施。その結果、在庫一覧表に記載された取扱商品1500品目のうち200品目について、実際の在庫数が記載よりも少なかったり、品目そのものが在庫になかったり、一覧表との不一致が複数確認されたという。
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在庫の中に消費期限切れの商品はなかったが、同社は在庫管理を営業担当に兼任させており、入力漏れなどの不備があっても十分点検できていなかった。そのため県は、在庫管理の責任者を置くことを内規で定めるなど、改善策をまとめた報告書を3月11日までに提出するよう同社に求めた。
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