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数は力なり・三津原社長!
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1店舗で月に150万円貰えばそうなる!
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日本調剤の三津原社長の役員報酬が、13年に5億9000万円、14年に6億7700万円、15年には7億1500万円となった。調剤薬局が儲かるという代名詞は、日本調剤の三津原社長の収入を指して言うのだ。
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日本調剤のようなメガチェーンが今熱心に拡大を急いでいるのは、大手病院の門前ではなく、医療モールの運営で、この業態なら厚労省の「規制」の対象にはならない。ついでに、ジェネリック医薬品の製造をするなら開発費もいらず、生き残りにもってこいの手法である。
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とは言いながら利益計算を弾けるのは、門前薬局であることには違いない。
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いったいどれだけ売り上げ、どれだけ利益をだし、どれだけのキャッシュフローがあるのか覘いてみた。
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株式公開をしている調剤薬局チェーンの2014年の売上げ、経常利益の順位。
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【売上げ】
1位 アインファーマシーズ..1702億円
2位 日本調剤……….. 1653億円
3位 総合メディカル……..1033億円
4位 クオール………………1009億円
5位 メディカルシステムネットワーク 661億円
6位 アイセイ薬局………….487億円
7位 ファーマライズHD…..333億円
8位 メディカル一光………..228億円
(以上、1億未満切り捨て)
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【経常利益】
1位 アインファーマシーズ…105億円(前年対比 2.9%増)
2位 総合メディカル…………….50億円(前年対比16.7%増)
3位 日本調剤……………………..41億円(前年対比46.7%増)
4位 クオール………………………22億円(前年対比21.9%減)
5位 メディカルシステムネットワーク 20億円(前年対比 5.6%増)
6位 ファーマライズHD………..12億円(前年対比16.5%減)
7位 メディカル一光……………..12億円(前年対比15.9%増)
8位 アイセイ薬局………………….7億円(前年対比41.4%減)
(以上、1億未満切り捨て)
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【連結事業】
・アインファーマシーズ…医薬89、物販11、他0
・総合メディカル…………..医業支援28、薬局70、他2
・日本調剤…………………..調剤薬局88、医薬品製造販売9、医療従事者派遣・紹介2
・クオール…………………….保険薬局90、他10
・メディカルシステムネットワーク….医薬品等ネットワーク2、調剤薬局95、賃貸・設備関連1、給食1、他1
・ファーマライズHD…..調剤薬局94、他6
・メディカル一光………..調剤薬局88、ヘルスケア7、医薬品卸5、不動産0
・アイセイ薬局……………調剤薬局97、他3
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【営業キャッシュフロー】
・アインファーマシーズ…146億円
・総合メディカル…………….74億円
・日本調剤…………………….62億円
・クオール……………………..23億円
・メディカルシステムネットワーク…37億円
・ファーマライズHD………..13億円
・メディカル一光…………….12億円
・アイセイ薬局………………29億円
(以上、1億未満切り捨て)
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2014年3月期の日本調剤・三津原社長は6億7700万円と過去最高額になった。
これはすべての昨年の役員報酬の中では10位。
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なぜ日本調剤の三津原社長の役員報酬が明らかになったかと言うと、2010年の内閣府令改正で日本企業は報酬総額1億円以上の役員名の有報記載が義務化されたためである。それまでベールに包まれていたものが明らかになったと言える。2014年の日本調剤社長は前年比で8700万増だが、社員の平均給与は対前年比0.38%減っているらしい。
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日本調剤以外でも、巨大な報酬が報道されている。
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アイセイ薬局は23日、14年3月期の有価証券報告書を公表。岡村幸彦社長の報酬は3億8400万円となり、前期から約1億2600万円アップした。
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これらの調剤薬局チェーンが莫大な利益を出し、株主に配当すること自体、国民や患者は違和感を覚える。そもそも、これだけ出る純利益は一般の製造業とは異なり、国が定めた調剤報酬によるもので、自ら稼ぎ出す利益ではない。
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一般の病院は医療法人であり公共性という建前上、配当は禁じられている。しかし、病院と門前薬局、利害という関係の中で成り立っている以上、病院の周囲で調剤薬局を開店する以上、それなりに暗黙の了解もあり、魚心あれば水心もある。特に重要なのは、病院前の1等地は新築、改築の計画が立案された時から調剤薬局間の出店確保のバトルが始まる。
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病院側、調剤薬局側、それぞれの利害が一致すれば、1等地も手に入り、調剤処方箋のFAX送付も多くなる。
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変な話、大病院の前に同系列の調剤薬局が2つも出るという、摩訶不思議なことが起き上がる。
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つづく
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