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どれだけとぼけようが事実は事実!
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よく読めば何かが見える!
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1月21日以来、新聞・TV・国会でワイワイ騒いでいる甘利明TPP担当大臣の金銭授受問題は、週刊誌を読んでいない人にとって、ただの政治家の賄賂がバレたのか程度であろうが、よく読んでみると面白いことに気がつくはずだ。
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気がつくか、つかないかは読んだあとの話だ。未読の人のためにネット上に出ている要約内容を披露する。
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千葉県白井市の建設会社Sの総務担当である一色武氏が甘利明大臣に渡した賄賂1200万円の全貌。週刊文春の写真画像に衝撃!
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甘利明TPP担当大臣(66才)と公設秘書の大和事務所所長の清島健一氏(39才)らが賄賂で1200円を受け取ったとして問題に、、、。千葉県白井市の建設会社Sの総務担当者、一色武氏(62才)が実名告白をと週刊文春が報じた。掲載された写真や領収書が掲載されている。
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甘利明TPP担当大臣(66才)とその公設秘書で大和事務所所長の清島健一氏(39才)らが賄賂で1200万円を受け取ったとして週刊誌にすっぱ抜かれた。
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甘利明大臣に1200万円の賄賂疑惑があると書かれた疑惑の主は
・甘利明TPP担当大臣(66才)
・公設第一秘書で、大和事務所所長の清島健一
・政策秘書、鈴木陵充
・政策秘書、宮下忠士
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週刊誌に告白した主は
・千葉県白井市の建設会社Sの総務担当者、一色武(62才)
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その他関連する人物たち
・UR:独立行政法人「都市再生機構」(S社の裏と隣接する道路建設工事のトラブル)・S社が土地を借りた地主(現在身元不明)
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<URと道路工事をめぐりトラブル発生>
2013年までの間、千葉県白井市にある建設会社Sと隣接する道路建設工事を行うUR(都市再生機構・施工は鹿島・東洋建設JV)とでトラブルになっていた。この建設地はS社が地主から借りていた道路建設予定地の一部を地主が勝手にURに売ってしまったことが原因。一色氏はSの総務担当だが、自身でも会社を経営し甘利氏の支援者でもある、という。
工事の進行で地中から硫化水素が発生したり、工事の振動でS社の建物が歪んだりし、その後も次々と問題が起きた。というのだ。
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2013年5月9日、S社はURと補償交渉をしたが進行せず、S社総務担当者の一色武氏(62才)は、甘利事務所の力を借りようと大和事務所を尋ねた。
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一色武氏は、数ヶ月前に知人の紹介で知り合った、甘利明大臣の秘書の、大和事務所所長の清島健一氏(39才)に力を貸してれるよう相談した。このとき清島健一氏は真剣に耳を傾け「私が間に入ってシャンシャンしましょう」と言って、URに内容証明を送って事実関係を明確にすることに。おかげでS社とURの交渉は進展することになりました。
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2013年6月14日、清島健一氏はベテラン秘書の宮下忠士氏をUR本社に向かわせてそのとき対応した担当者の名刺コピーと経過を一色武氏に報告しました。
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2013年8月(相談から3ヶ月後)S社はURから補償金およそ2億2,000万円を手にすることに成功しました。
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<清島健一氏にお礼500万円、後日領収書の一部が差し替え>
2013年8月20日、一色武氏は清島健一氏にお礼として500万円を持参しました。清島健一氏は大きな声で事務所にいた男女数人に「一色さんは約束を守る人だね」と言って現金を見せびらかしました。
ところが、渡された領収書
・自民党神奈川県第13選挙区支部 100万円 宛名はS社
・自民党神奈川県第13選挙区支部 400万円 宛名はS社
という2通に分かれていた。
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金を手渡した2013年8月20日の後日、清島健一氏は100万円の領収書を替えるよう要請してきた。
・自民党神奈川県第13選挙区支部 100万円 宛名はS社
・自民党神奈川県大和市第2支部 100万円 日付は9月6日になっていた(この支部の代表は、甘利明大臣の元秘書、藤代優也県議)
※政治資金収支報告書によると
・8月20日付 自民党神奈川県第13選挙区支部 100万円 宛名はS社
・9月6日付 自民党神奈川県大和市第2支部 100万円 宛名はS社
と合計200万円だけになっていて、500万円のうち、残り300万円が闇に消えていた。
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<甘利明大臣にはお礼として50万円>
2013年11月14日、清島健一氏の計らいで、一色武氏は甘利明大臣に面会する。議員会館を訪れ、まずは国会を見学ということで、甘利事務所の女性Mさんが案内してくれましたが、清島健一氏から「Mさんに商品券3万円くらい」を用意するよう頼まれていました。が、一色武氏はうっかり忘れていたので現金を封筒に入れて所長に渡したという。昼食後、大臣室で甘利明大臣に会ったときには、紙袋に「とらやの羊羹」と「現金50万円の入った封筒」を入れて、お礼として渡した。甘利明大臣は「ありがとう」と受け取り、50万円の入った封筒をスーツの内ポケットに入れました。
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このとき一色武氏は甘利明大臣と記念写真を撮っています。甘利明大臣が50万円と受け取って、握手の写真が週刊誌の写真である。この50万円は一色武さんが3日前に銀行でピン札に変えて、ナンバーがわかるようにすべてコピーをとってあります。
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<終わったはずのS社とURに新たなトラブル>
URの道路工事によって、隣接するS社の敷地のコンクリートに亀裂が入ってしまいました一色武氏は、賄賂のやりとりを録音と書類コピーで証拠を残すしている。一色武氏は、自分を守る手段として、賄賂のやりとりの証拠を残している。
・いつどこで会ったかを記録
・領収書はメモと一緒に保管
・50時間以上にもおよぶ会話の録音データ
・新札のコピー
など、甘利明大臣や秘書に渡した賄賂や接待で確実な証拠が残っているものだけでも「1,200万円」になるという。
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清島健一氏の経歴は
・大学は国士舘大学を卒業
・2002年から江田憲司衆議院議員事務所で秘書として働く。
・2003年に江田議員が落選したあとは甘利事務所に移転。
・2011年、甘利事務所で公設秘書となり現在は地元で大和事務所の所長。
・2012年、甘利大臣の母親死去の際は遺産処理を手伝ったほど大臣からの信頼が厚い。一方で、「甘利大臣への遺産があまりなかった」と周りに漏らすなど口の軽い人物でもあるようだ。
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鈴木陵充氏の経歴は
甘利事務所とは別の自民党議員事務所で働いていましたが基本的に運転手だった。甘利事務所に来てからは、大臣夫人に気に入られて昨年夏に甘利夫婦が温泉旅行に行くときに運転手として同行している。
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<S社とURの新たなトラブルとは>
補償金も入ったのだが、新たなトラブルが持ち込まれた。今度は、URの道路工事によって、S社の敷地のコンクリートに亀裂が入ってしまいました。これではS社の業務に支障をきたすため、一色武氏はURに抗議した。しかし、割れたコンクリートを補修するには、コンクリすべてを剥がす必要があった。コンクリートの地面の下には、実は地主の父親が投棄した大量の産業廃棄物が埋まっていて、すべて剥がす場合は埋まっている産廃を全て取り除くよう千葉県から行政指導を受けてからです。ちなみにURが工事する道路予定地の下にも同様の産廃が埋まっており、本来は不法投棄した地主が責任を持つべき産廃だが、URは自分たちが工事する場所は、30億8000万かけて処理するといいS社には1億3000万の補償金しか払わないという。産廃を撤去するには100億はかかると言われ、面積はS社のほうが広いのに金額が極端に低かった。一色武氏は、また甘利事務所を頼ることにした。
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<甘利明大臣に相談したものの進展せず>
2014年2月1日午前10時30分すぎ、甘利明大臣の秘書清島健一氏の大和事務所の応接室で一色武氏は甘利明大臣と会い、詳しい資料を渡した。説明や質問などが終わったあとで、清島健一氏から「例のものを」と言われ一色武氏は甘利明大臣に50万円が入った封筒をわたし、大臣は「ありがとう」と受け取った。この50万円も新札で前回同様コピーを取ってある。
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2014年7月半ば、相談から5ヶ月が過ぎても事態は進展しません。そして一色武氏の誕生日が近いという理由で、清島健一氏から会いたいといわれ居酒屋で会うと大臣からのメッセージが書かれた色紙を渡された。そこには「得意淡然失意泰然」と書かれていました。焦らずに時期を待つべきという意味です。「誕生日が近いという理由」で会いましたがこの日の会計は一色武氏が払った。この頃一色武氏と清島健一氏は毎週会うようになっていて毎回、一色武氏が支払っている。
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<賄賂に鈴木陵充氏が加わるようになる>
2014年7月17日、甘利明大臣と清島健一氏が関わっていたURとの補償交渉に、新メンバーとして政策秘書の鈴木陵充(すずきりょうすけ)氏が加わった。
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2014年9月25日17時30分、鈴木陵充氏の提案で環境省の役人を議員会館に呼んで話をすることに。このとき鈴木陵充氏は机を叩きながら環境省の課長ら2人に迫っていたという。そしてその後、清島健一氏・鈴木陵充氏との3人で赤坂で食事をし、錦糸町のキャバクラなどを2軒ハシゴしている。
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2014年11月20日、一ヶ月後に衆院選が迫った頃、清島健一氏から金銭提供を求められました。S社名義50万円、一色武氏個人の名義で50万円を寄付。
※収支報告書には、S社名義50万円の記載しか無い。一色武氏個人の名義50万円は、政治団体として届け出のない「甘利明事務所」という手書きの領収書を清島健一氏が発行。
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2015年、国交省の局長に口利きをするから商品券5万円を要求され、渡しました。ほかにも、国交省の役人に商品券30万円を要求され、渡しています。「口利き経費」として2人に渡したのは210万円にもなるという。清島健一氏・鈴木陵充氏の要求は次第に露骨になっていき、鈴木陵充氏からはトヨタの高級車レクサスを要求されています。清島健一氏とは毎週いっしょに食事をしフィりりピンパブにもよく行き、その経費はすべて一色武氏が支払いました。こうした「飲食費」は160万円になります。
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甘利明大臣は、週刊文春に掲載された一色武氏の賄賂告白について「お騒がせしている。今朝、記事を読んだ」「会社の社長一行が大臣室を表敬したのは事実だ。記憶があいまいなところがあるので、きちんと整理をして説明したい」とコメントしていて、一色武氏と面会したことは認めているものの、賄賂についてははっきりしていません。秘書のことについても「事実関係が不透明」とし、正確に把握してから説明すると言っている。
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以上の内容が週刊文春の記事の要約であり、TVで報道されたとの甘利大臣の言葉である。
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