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外貨準備・1992年以降で初めて縮小!
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12月だけで1080億ドル減少!
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フィッチ・レーティングスの元アナリストで現在はオートノマス・リサーチ・アジアのパートナーである朱夏蓮氏は中国の債務リスクを警告したことで知られる。同氏は「中国は巨額の外貨準備を武器に国力を高め、世界的な影響力を行使している」と指摘した上で、政府はそうした力を失いたくないだろうが、そのために必要な外貨準備の水準というものがあるとすれば、「2016年にその水準に至る可能性は極めて高い」と話した。
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中国は世界最大の3兆ドル(約355兆円)を超える外貨準備高を持つ。現在の市場の混乱や人民元安、大量の資本逃避に対処する上で、十分な保険になりそうに思われる。
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だが、エコノミストらは恐らく不十分だと指摘する。第一の理由は、外貨準備の減少が心配なほど急なことだ。昨年は中国人民銀行(中央銀行)が人民元安への対応を迫られ、外貨準備は5130億ドル減って3兆3300億ドルとなった。1年間で13.4%減少した計算だ。
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最新のデータによると、2015年2月~11月の間に中国から概算で8430億ドルの資本が流出した。
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2005年に人民元切り上げを決定した当時、中国人民銀行(中央銀行)貨幣政策委員会の委員だった余永定氏は「私が最も不安視しているのは外貨準備の急速な減少だ」と述べた。
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一部の国と同様、外貨準備の正確な構成内容は中国にとって国家機密だ。だがアナリストらは、同国の外貨準備が見掛けほど盤石でないのではないかと懸念する。
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外貨準備の投資先が流動性の低い、売却が容易ではない資産であることが考えられるためだ。加えて、隠れた損失を負っている恐れもある。
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また、外貨準備の一部はすでにアジアのインフラ整備を推進するため創設したシルクロード基金など国家プロジェクトの資金や、ベネズエラなど他国に対する政府保証の付いた巨額の融資に割り当てられている可能性もある。
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それと、外貨建て輸入に対する決済など、中国が賄う必要のある外貨建て債務もある。これらを考慮に入れると中国の外貨準備のうち2兆8000億ドル前後がすでに何らかの支払いのために充当されている可能性があるとの見方を示す。
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洪氏は「中国の外貨建て債務や貿易、為替管理を考えると、外貨準備で安心していられるには3兆ドル前後が必要だ」と語った。
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