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   2018.11.10.
   レオパレス21・赤字転落へ:施工不良で損失拡大!
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9月中間決算・純損益が58億円の赤字!
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 賃貸アパート大手のレオパレス21は10月29日、平成31年3月期の連結業績予想を下方修正し、最終損益が50億~70億円の赤字に転落する見通しだと発表した。前期は148億円の黒字だった。アパートの施工不良に伴う特別損失が拡大し、アパート売却に伴う損失も計上する。従来は115億円の黒字を見込んでいた。
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 施工不良の調査と補修工事が終わるまで入居者の募集を停止しており、賃料収入の減少が見込まれるため、売上高も従来予想の5530億円から5100億~5160億円に下方修正した。
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 2018年8月22日、レオパレス21のアパートで施工不良が見つかった問題で、所有する物件に建築基準法に違反する瑕疵があったとして、岐阜市の男性(55)が22日、同社に補修費など約2千万円の損害賠償を求め岐阜地裁に提訴した。
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 訴状などによると、今年5月までに、同市の2階建て物件の調査を建築士に依頼。建築基準法で定められた防火や防音のために各戸を隔てる「界壁」という壁が屋根裏や1階と2階のそれぞれの天井内に設置されていないことなどが判明した。
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 レオパレスは「訴状が届いていないのでコメントを差し控える」とした。同社は5月、25都府県の206棟で施工不良が見つかったと発表している。
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 施工不良問題を起こした賃貸アパート大手、レオパレス21が9日発表した2018年9月中間連結決算は、純損益が58億円の赤字(前年同期は94億円の黒字)だった。アパートの施工不良の補修に伴う引当金など特別損失が拡大したことが響いた。
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 売上高は前年同期比1.3%減の2554億円。施工不良の調査と補修工事が終わるまで入居者の募集を停止しており、賃料収入が減少した。アパート向けの銀行融資が鈍り、物件の新規受注で苦戦していることも響いた。
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 レオパレスは施工したアパートで建築基準法違反の疑いがある施工不良が見つかり、対象物件の補修を進めている。
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