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千葉県市川市のクリーンセンターで2024年度、業者に対して10億円余りの施工費用の未払いを生じさせる不適正な事務処理があったとして、市は5月27日、職員の懲戒処分を発表した。
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5月27日付で停職1カ月の懲戒処分を受けたのは、当時市川市クリーンセンターに所属していた、50代の主幹級の職員。
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市によると職員は2024年度、クリーンセンターの焼却炉の緊急修繕工事や、設備保守など一部の業務について、本来必要な必要な予算措置や契約変更などの事務処理を怠ったまま、委託先の建設業者「川崎重工業」に、口頭で指示して施工させていた。
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この職員は、独断で修繕工事や耐火れんがの購入など計約40件を業者に発注していた。
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このため、川崎重工業に対して、10億円余りの施工費用の未払いが発生したという。
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2025年2月に内部通報があり、市が調べたところ、この職員が口頭で工事の指示を出していたということで、工事は2024度中に完了したが、1億8000万円余りの費用が未払いとなっているという。
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市は、6月の定例市議会で補正予算を計上するなどして、速やかに支払いを行う予定で、職員は市の聞き取りに対し、「老朽化施設で修繕工事が頻発する中、自分の判断で指示してしまった」と話している。
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市川市の田中甲市長は5月27日の定例会見で、「再発防止策を徹底し、市民の信頼回復に努めたい」と述べた。
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2025年5月27日
【職員の懲戒処分について】
地方公務員法に基づき、下記のとおり職員の処分を行いましたので公表いたします。
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市のコメント
全体の奉仕者である職員が、このような事案を起こしたことは誠に遺憾であり、深くお詫び申し上げます。
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今後は、このようなことが起こらないよう服務規律の遵守を徹底し、市民の皆様の信頼回復に努めてまいります。
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