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1月5日、障害福祉サービス事業を展開する一般社団法人「ひまわりの家」(相馬市)で約1億7340万円の使途不明金が判明した。
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同法人は、会計業務を担っていた元理事の女性(74)が不適切な管理で財産を流出させたとして、女性らに同額の損害賠償を求めて地裁相馬支部に訴えを起こした。提訴は9月27日付。
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法人関係者によると、女性は2022年8月まで、会計業務を一手に引き受けていた。その後、女性から経理を引き継いだ担当者が、国民健康保険団体連合会から振り込まれた措置費を管理していた通帳を確かめると、各施設の運営に必要な金額より多くの額が引き出されていることが判明。16年4月~23年3月の7年分の決算書や帳簿類を確認すると、仮払金、立て替え金などの名目で計約1億7340万円が不明になっていた。
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7年間に財産管理をしていたのは女性だけで、法人は女性側に説明を求めたが、納得できる回答を得られなかった。
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訴状によると、損害賠償を求められたのは、女性のほか、同法人の理事を務めていた女性の夫(74)と息子の計3人。夫は女性とともに法人の財産を流出させ、息子は財産を受け取ったとしている。
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女性と夫は23年6月、法人の役員を退任。女性は相馬市議を9期務め、23年2月に健康上の理由で議員辞職していた。関係者によると、女性は現在、県外の高齢者向け住宅に入居しているという。
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夫は「妻の経理がずさんだったことは否定できないが、使い込むことはなかったと思っている。私は会計にタッチしていない」と話した。
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