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架空の工事費名目で会社に損害を与えたとして、警視庁は11月20日、東京都中央区の建設会社「東興ジオテック」広島CE支店の元工事部担当部長、山本佳則容疑者(50)を背任容疑で逮捕した。認否は明らかにしていない。
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同社は中堅ゼネコンの高松コンストラクショングループの子会社。同庁は、山本容疑者が2016~22年に約60回にわたって計約1億3千万円を流出させて損害を与えたとみて調べている。
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捜査2課によると、逮捕容疑は20年1月~21年9月、数回にわたり、下請け会社に工事費用を実際より多く請求させ、東興ジオテックに計約1800万円を支払わせた。
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山本容疑者は16年4月に工事発注を担当する別の部長職に就任。同12月以降、知人が経営する複数の建築会社などに架空の工事代金計約1億3000万円を会社に請求させていた。業者からは先払いで現金や商品券計約6000万円を受け取っていた。
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架空の資材調達や人件費名目で請求させていたが、山本容疑者が現場の責任者だったため、同社は実質的にチェックしていなかった。同社は22年8月、山本容疑者を懲戒解雇した。
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警視庁は、山本容疑者が計約6千万円を得て、飲食代やブランド品購入などに使っていたとみて調べている。警視庁は下請け業者についても任意で捜査を進めている。
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