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(株)南山建設|京都府京都市伏見区
【業種】 建築工事等
【倒産形態】 破産手続開始申立準備
【負債総額】 13億4,000万円(5/8期末)
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京都市伏見区に本拠を置く建設業の「株式会社南山建設」は、10月31日付で事業を停止し事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。
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10月31日までに事業を停止し、事後処理を城之内太志弁護士(森・吉村法律事務所)に一任、破産手続開始申立の準備に入った。負債総額は令和5年8月期末時点で約13億4,000万円。
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昭和25年4月に建材販売を創業後、昭和36年ごろから現在の主業となる建築工事業へ参入。官公庁および民間案件を組み合わせた受注で、平成3年8月期の売上高は18億2,637万円を計上した。
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しかし、平成27年9月に勤務していた従業員が過重労働とパワハラで自殺に追い込まれた事件が発生し、京都地裁から1億円の損害賠償支払命令が下った。令和に入ってからは、当社振り出しの手形が市中金融筋で割引を否決されるなど信用面が低下。今年に入り支払い遅延が散見され、資金繰りが限界に達し、今回の措置を選択した。
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【過重労働で自殺 建設会社に1億円の賠償命令 京都地裁】
2015/9/10 産経WEST
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建設会社「南山建設」(京都市伏見区)の営業課長だった男性=当時(36)=が自殺したのは、過重労働と社長によるパワーハラスメントが原因だったとして、男性の妻(41)らが会社に計1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が10日、京都地裁であった。堀内照美裁判長は「過重な業務が自殺の原因となっていると認められる」として請求通り1億円の支払いを命じた。
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判決理由で堀内裁判長は、月約129時間の残業が6カ月間続き、休日も不定期だったことから「心身共に疲労困憊(こんぱい)し、自殺に至った」とし安全配慮義務違反があったと認定。一方、社長からの叱責などについては「自殺の原因となるような人格的な攻撃とまで認めるのは困難」と判断し、原告側の主張を退けた。
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判決によると、男性は平成9年に入社し、同社の久御山町事業所で勤務していたが、鬱病を発症、23年に自殺。京都南労働基準監督署が24年、過重労働による自殺として労災認定していた。
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判決後、妻は「会社には責任の重さを受け止めてほしい」と話した。一方、同社は「弁護士に対応を任せている」としている。
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南山建設破産申請準備により、受注した公共工事の現場にも従業員が出勤しなくなり現場にも影響が出ている模様。
京都府久御山町は、同町島田で建設中の「全世代・全員活躍まちづくりセンター」(グランハット)の工事を発注した共同企業体「公成・南山JV}のうち、㈱南山建設が自己破産の準備に入り現場担当員も出てこなくなった。
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【全世代・全員活躍まちづくりセンター建築工事】
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久御山町では、令和6年4月1日から、「久御山町全世代・全員活躍まちづくりセンター」の建築工事を進めている。
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工事名称 久御山町全世代・全員活躍まちづくりセンター建築工事
工事期間 令和6年4月1日から令和7年11月19日
工事場所 久御山町島田ミスノ38番地 久御山町役場敷地内
発 注 者 久御山町長
受 注 者 公成・南山特定建設工事共同企業体
監 理 者 株式会社NHA
契約金額 2,626,800,000円(税込)
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