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2023年12月、島根原子力発電所内で地盤改良工事を行っていた男性作業員がコンクリート塊の下敷きになり死亡する労災事故が発生。松江区検察庁は8月22日、工事を請け負っていた福岡県の建設会社と現場責任者の30代の男性を、労働者への危険を防止するための措置を怠ったとして、労働安全衛生法違反の罪で松江簡裁に略式起訴した。
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起訴状などによると、この会社は2023年12月、島根原子力発電所内で地盤改良工事を請け負い、死亡した男性に鉄骨の撤去や搬出など危険を伴う作業を担当させていたが、会社と現場責任者は危険を防止するために必要な措置を講じなかった疑いが持たれている。コンクリート塊など重量物が落下する可能性がある場合は、落下から守る網を設置し、立入区域を設定するなど防止措置をとる必要があるのだが、怠っていたという。
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現場責任者の男性は業務上過失致死の疑いで、書類送検されていたが、8月22日付で松江地検は不起訴処分とした。不起訴理由は明らかにしていない。
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【事件発生時のニュース】
島根原発構内で事故・コンクリート塊が落下し、作業員死亡!
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2023年12月21日、松江市の島根原子力発電所構内の工事現場で、作業員の男性が建物から落下したコンクリートの下敷きになり、死亡した。
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事故があったのは、島根原発構内の2号機建屋南側の工事現場で、中国電力などによると、21日午後2時半ごろ、廃棄物を処理する建物の基礎強化のため、地盤を掘削していた協力会社の作業員の男性(63)が、約2mの高さから落下したコンクリートの塊の下敷きになった。
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男性は、病院に搬送されましたが、約1時間後に死亡が確認された。
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落下したコンクリートの塊は、建物の基礎の部分で、奥行5.2m、幅1.4m、厚さ15cmの大きさ。
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事故当時、現場では男性と、別の作業員の2人で作業をしていたという。警察は業務上過失致死の疑いも視野に、詳しい事故の原因を調べている。
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