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2023年7月6日の未明、道路の土台にあたる長さ約65m、重さ約140トンの高架道路の橋げたが落下し、作業員2人が死亡、6人が重軽傷を負った。その後、事故調査委員会から、橋げたをつり下げていた補助具の土台が不安定な状態で設置されていた可能性があると指摘され、工事を請け負ったJVは、再発防止の策をとったうえで2024年1月から事故現場に隣接する区間の工事を再開した。そして、7月25日夜、改めてつくり直された事故現場の橋げたの設置作業が始まった。
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「1年前に落下事故がおきた国道1号静清バイパスの現場です。今、橋げたがトラックに乗せられ現場に搬入されています」
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静岡市清水区尾羽の国道1号静清バイパス「清水立体工事」で設置作業中の橋桁が落下し、8人が死傷した事故で、国土交通省静岡国道事務所は7月25日夜、事故のあった箇所で約1年ぶりに工事を再開させた。新たに造り直した鋼製の橋桁の搬入を開始した。
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午後9時半すぎ、橋げたを8等分したうちの2つのブロックが、トレーラーで運ばれてきたあと、1つずつ順にクレーンで高さ9mほどまで引き上げられ台の上に置かれた。
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7月25日午後9時から26日午前6時まで片側1車線の対面通行の交通規制を実施。長さ約65m、重さ約140トンの橋桁を構成する8つのブロックのうち、最も西側のブロック(長さ約7m、重さ約15トン)2つをトレーラーで搬入、クレーンで高さ約9mの鋼台に運んだ。
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31日朝までに8つのブロック全ての搬入などを完了させ、鋼台の上でボルト締め作業を行って橋桁を現場で完成させる。実際に橋脚に設置させる作業は8月20夜と翌21日夜に行う。地元自治会によると、工事再開の直前となる7月24日に同事務所側から工事再開の説明が正式にあった。
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事故のあった工区ではすでに最も北側の橋桁(上り)を今月上旬に橋脚に設置。25日夜からは同じ工区で事故のあった最も南側の橋桁(下り)について、橋桁を搬入した。脆弱性が指摘されている架設部材のセッティングビームの強度を引き上げる再発防止策を行う。
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静岡国道事務所によりますと事故現場周辺では8月30日まで夜間の通行規制がされ、橋げたの搬入とつり上げが行われ、8月21日に橋げたが設置される予定だという。
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この橋げたの設置を終えるのは8月下旬の見通しで、高架道路の上り線の開通は、今回の事故の影響で、当初予定の2026年春ごろよりも遅れる見通し。
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