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三重県川越町高松の大手石膏ボードメーカー「チヨダウーテ」四日市工場周辺で、有毒な硫化水素が発生しているのを県が検知し、同社に原因究明を指導した。
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同社が過去に敷地内へ埋めた廃石膏ボードが発生源と疑われている。同社は7月11日、埋設状況を確認するためのボーリング調査を実施すると公表した。
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9日に開示された県の監視日報によると、工場に隣接する神社側の水路の開渠部分で5月20日に最大濃度13.5ppmの硫化水素を検知。聞き取りに対し同社は「昭和53(1978)年以前に、敷地南側の埋め立てに石膏粉を使用したと聞いている」と回答していた。
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硫化水素は嗅覚のまひや目の損傷を引き起こすほか、20ppmで気管支炎、肺炎、肺水腫、350ppmで生命の危険があり、700ppmで死亡する恐れがあるとされる。労働安全衛生法の酸素欠乏症等防止規則では、中毒防止のための許容濃度を10ppmと定めている。
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「チヨダウーテ」四日市工場の敷地内に、大量の石こうボードの廃材が埋められていることが分かった。県の調査で、付近では硫化水素が測定されており、県が廃材との関連を調べている。
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一帯では今春から「異臭がする」と県や町、四日市北署に情報が寄せられていた。複数の関係者によると、県が4月から調査し、工場周辺で13・5ppmの硫化水素濃度を測定したほか、工場北西側の資材置き場で廃材が埋められているのを確認した。硫化水素は10ppmを超えると中毒を引き起こす恐れがあるとされている。
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石こうボード製造会社「チヨダウーテ」の工場周辺で硫化水素が検出された問題で、この会社が20年前に不良品の石こうボードを工場の敷地内に埋めていたことがわかった。
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工場周辺では、今年4月、異臭が発生し、三重県が調べたところ、工場近くの水路付近で硫化水素が検出されていた。
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問題をうけ、チヨダウーテは社内調査の結果を公表し、2004年4月ごろ、不良品の石こうボードを工場の敷地内に埋めていたことがわかったという。
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チヨダウーテは6月29日から地質調査を始めるとともに、今後、特別調査委員会を設置し、石こうボードが埋められた経緯や硫化水素の発生との因果関係などについて調べるとしている。
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県は、廃棄物処理法違反に当たる可能性があるとして調査している。
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