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山県・南陽市は、温泉リゾート施設「四季南陽」の計画中止を受けて、白岩孝夫市長の給与を50%減額することを明らかにした。責任の所在を明らかにするためとしている。
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温泉リゾート施設「四季南陽」は、3年前に閉館した「ハイジアパーク南陽」を再活用するため、民間の会社が建物などを買い取り開発を進めていたもの。
しかし、5月21日、建物から検出されたアスベストの撤去に莫大な費用がかかるとの理由で、市と会社が計画の中止を発表した。
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5月27日、南陽市は「大きな期待を集めたプロジェクトが成果を得られなかった責任の所在を明確にするため」とし、白岩孝夫市長の給料を減額することを明らかにした。給料の減額は3カ月間・50%とし、6月に開かれる議会に、関係する条例案が提出される。
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市は、返還を受ける「旧ハイジアパーク」の管理費用として、約1000万円を補正予算案に計上している。
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白紙に至った経過は
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2021年3月に閉館した山形県南陽市の温泉施設「ハイジアパーク南陽」事業を市から譲渡された運営会社「四季南陽」(同市)は5月21日、新たな複合リゾート施設の整備を断念すると発表した。南陽市との売買契約は解除する。
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南陽市の旧ハイジアパーク南陽を中心にした温泉リゾート開発を目指してきた「四季南陽」(奥山清行社長)は5月21日、計画を断念すると発表した。建築資材の高騰、改修費の負担増などが要因で、市から譲渡された施設を返還することで双方が合意した。今後の改修計画は白紙となった。
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奥山氏と白岩孝夫南陽市長が同日、同市のシェルターなんようホールで共同会見を開いた。奥山氏は新型コロナウイルス禍に伴う情勢の変化、建築資材の高騰に加え、改修中だった旧ハイジアパークからアスベスト(石綿)が検出されたことを問題視。「アスベスト含有建材を撤去した場合、費用が高額になり経営は困難」と判断し、市と2021年9月に結んだ施設の売買契約について、2023年4月に解除を申し入れた。
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契約の締結以降、四季南陽は改修費などに約1億3千万円、市は修繕に伴う補助金など約6千万円を拠出したという。奥山氏は「多くの期待に応えるべく夢に燃えていたが残念な結果となり、心から申し訳なく思っている」と無念さをにじませた。一方で「南陽を世界ブランドにする」との思いに変わりはなく、同社を継続させ、新たな取り組みを模索していくという。
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施設の今後について、白岩市長は「民間のノウハウを取り入れたいという方針は変わらない。まずは庁内で検討していく」と述べた。
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旧ハイジアパークは温泉やレストラン、会議や宴会で使えるホールなどを備えた大型施設でバブル経済末期の1992年にオープン。赤字続きで経営難となり2021年3月に閉館した。市は民間事業者への譲渡を目指すことを決め、奥山氏が再生に向けて名乗り出た。
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工業デザイナーの奥山氏を中心に建築家の隈研吾氏、アル・ケッチァーノ(鶴岡市)の奥田政行オーナーシェフといった発信力の高い3人がそろい、世間の注目を集めた南陽市のリゾート再生計画は幻に終わった。市民からは残念がる声が聞かれた。
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旧ハイジアパークの営業当時、週2回ほど利用していた市内の農業阿部勇郎さん(52)は「なじみ深い施設。再開したらまた出かけようと思っていたのに」と話した。
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地元経済界でも落胆の声が広がった。製造業を営む60代男性は「せっかくの建物。屋内遊戯施設などに活用する手はあるのではないか」と提案した。
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