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大阪府八尾市内の斎場利用者の氏名などが書かれた書面を渡した見返りに、現金40万円を受け取ったとして、八尾市職員の男が逮捕された。
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加重収賄と地方公務員法違反の疑いで逮捕されたのは、大阪府八尾市の職員・西川雅昭容疑者(59)。
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警察によると、西川容疑者は八尾市内にある「八尾市立斎場」で勤務していたが、2022年10月上旬から2023年10月下旬の間に、葬儀関連商品の販売業の木下昌宏容疑者(61)ら2人に斎場利用者の氏名などが載った書面3000人分を複数回にわたり渡し、情報を漏らした見返りに、2023年11月までの1年間に現金40万円の賄賂を受け取った疑い。
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警察は西川容疑者らの認否を明らかにしていない。府警は約3000人分の情報が業者に流れ、営業活動に使われた可能性もあるとみて捜査している。
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八尾市は5月8日午後6時から会見を開き、「個人情報を意図的に流出させた点、見返りに現金を受け取った点、極めて悪質と受け止めている、斎場利用者の信頼回復に全力で務めたい」などとして謝罪した。
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西川容疑者について、「欠勤、休みが少なく、事務的にコツコツしていた。性格的に問題があったことは把握していない」とし、金銭トラブルについても「聞いたことがない」という。
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16年間、斎場のトップである技能長を務めていて、火葬の調整や、施設管理などをしていたという。
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現金を渡していたのは、東大阪市の葬儀関連商品販売業、木下昌宏(61)と、木下容疑者の店のアルバイト、多田井武男(76)両容疑者も贈賄容疑で逮捕された。木下容疑者の店は線香や仏壇仏具などを扱っていた。
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捜査2課によると、西川容疑者は、利用者が提出した火葬許可証に書かれていた個人情報を別の紙に写し、八尾市内の路上で木下容疑者らに渡していたという。
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八尾市によると、西川容疑者は1992年に市職員として採用され、96年から市立斎場で勤務。09年から現場の責任者である技能長(場長)を務めている。23年3月、西川容疑者が個人情報を漏らしているとの匿名の通報があり、同11月に市が府警に相談していた。
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逮捕を受けて記者会見した植島康文副市長は「市民の皆様に深くおわびします。事実関係を確認し、厳正に対処します」と謝罪した。
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