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福島県石川町の公共工事入札を巡り町長らが逮捕された官製談合事件で、公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕された無職関根徳夫容疑者(69)とコンサルタント業添田保雄容疑者(63)が勤務していた土木会社「志賀建設」が、町発注工事を2019年4月から2023年7月までに少なくとも10件落札し、落札率は98%台に集中していることが分かった。県警捜査2課や石川署などは、同様の不正が数年前から行われていたかどうかも含めて慎重に調べている。
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入札結果などによると、19年度から2人が退職したとされる2023年7月までに同社が落札した町発注工事10件のうち8件が98%台で、平均落札率は98・1%。官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された石川町長の塩田金次郎容疑者(76)が予定価格を漏らしたとされる22年9月に行われた町道改良工事の入札の落札率は98・6%だった。
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志賀建設が予定価格の99%台で入札した案件は、いずれも他社が落札している。県警は逮捕容疑となった入札以外にも不正がなかったかなどを捜査している。
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町によると、塩田容疑者は予定価格の基になる設計金額の決裁権者で、予定価格は慣例で設計金額と同額のため、予定価格を事前に把握できたという。県警は塩田容疑者が、設計金額が決まる入札の約1カ月前から入札日までの間で2人に予定価格を漏らしたとみている。
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また関根、添田両容疑者が別の贈収賄事件で2023年、県警から事情を聴かれていたとみられることも関係者への取材で判明。2人は事情を聴かれた後に退職したという。同社によると、2人は23年7月に「個人上の都合」を理由に退職した。
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県警は5月1日、3人を送検した。
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