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埼玉県志木市は9月14日までに、施設の老朽化と耐震強化を理由に市民会館(市本町1丁目)と市民体育館(市館)を解体し、双方の機能を備えた複合施設を建設する計画を巡り、入札の参加資格の1次審査を通過した業者が「全国的に設備工事の繁忙度が高く、下請け業者の確保が難しい」として入札を辞退した、と発表した。同審査の通過業者は1社だけだったことから、市は「工事スケジュールの見直しは必至」としており、当初の計画だった2026年度中の完成は見送られそうだ。
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市によると、複合施設の建設は21年8月に決定。市民会館の跡地に建設費約116億円を投入して24年7月に着工し、27年3月までに完成させる計画。2024年1月、入札参加の告示を実施したところ、1社が希望。市総合評価落札方式審査委員会の参加資格などの1次審査を通過した。
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その後、今年5月、技術部門を評価する2次審査を実施する予定だったが、同社は3月8日、同委員会に入札参加の辞退を申し入れた。
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市民会館は23年7月から解体作業が始まり、今年6月に終了する。市民体育館は現在、稼働しており、複合施設完成後に解体する予定。
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市は「建設業界の状況を見ながら工事のスケジュールを検討していきたい」としている。
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<新複合施設建設工事における入札参加申込者の辞退について>
新複合施設建設工事において、入札参加申込者より入札参加を辞退する旨の申し出があっかことから、今後予定していたスケジュールどおりに新複合施設建設工事の施工業者を決定することができなくなったため、改めて、新複合施設建設工事におけるスケジュールの見直し等も含め、協議を進めていきます。
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志木市は「新複合施設建設工事」の入札参加申込者辞退を受けて、発注方式や事業スケジュールなどを見直して再発注する。
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当初は6月議会後の本契約、7月の着工といった流れを想定していたものの、少なくとも6月議会での本契約は厳しい状況となった。最適な発注方法を練り直し、事業全体の工程を調整する見通し。
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1月に公告していた当時の予定価格は104億5400万円。
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基本設計概要
敷地7272㎡
施設規模はRC造一部SRC造地上3階地下1階建
延べ床面積1万2671㎡
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床面積の内訳
▽ホール・共用部分=2809㎡
▽体育館部分=7400㎡
▽駐車場・倉庫=2462㎡
地下部分を駐車場や倉庫として用いる
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施設西側へ現市民会館が有するホールなどの機能、東側には現市民体育館から引き継ぐ機能を集中する考えとなっている。
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地上1階の一部を共用部とし、施設西側に市民会館機能を配置。
1~3階をホールとして使用し、1階に楽屋・倉庫、2階は大楽屋、3階へ会議室などを設ける考え。
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施設東側には体育館機能を集め、1階をアリーナ、2階はアリーナ観客席・ランニングコース・卓球場・トレーニング室、3階へ弓道場、地下1階の一部には道場を導入する。
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基本設計 石本建築事務所
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