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3月20日夕方、池田町の公共施設で解体工事を行っていた男性作業員3人が倒れているのが見つかり、3人は意識不明の状態で病院に搬送されたが、1人が死亡した。いずれも一酸化炭素中毒の疑いがあり、警察が捜査を進めている。
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事故が起きたのは池田町の「能楽の里文化交流会館」です。施設は2023年8月に閉館し解体工事が進められていたが、現場には窓がないという。警察によりますと、20日午後4時50分ごろ作業員の1人から「工事の足場上にある高圧洗浄機のエンジンをかけて作業していたところ作業員3人が倒れた」と警察に通報があった。
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倒れていた3人のうち、福井市大宮の小山孝一さん(50)の死亡が確認。また、48歳の男性と30歳のフィリピン国籍の男性が意識不明の状態で病院に搬送され、その後意識は回復しました。
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21日午前10時ごろから警察による実況見分が始まった。事故に巻き込まれた3人は、高さ18mある会館の天井部分のウレタンを高圧洗浄機を使ってはがす作業をしていて、警察は高圧洗浄機のエンジンを稼働した際に発生する一酸化炭素を吸い込んだ疑いがあるとみて捜査が進められている。
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事故のあった能楽の里文化交流会館は、2023年12月から新庁舎の建設に向けて解体工事が行われていた。一酸化炭素は無色・無臭の気体で、初期症状も頭痛や吐き気など風邪の症状と似ているため気付きにくいという。
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福井労働局によると、工事現場で使用されるようなエンジン式の高圧洗浄機は、機械内部で燃料を燃やすタイプで、排気ガスによる一酸化炭素中毒のリスクがあるという。また寒い時期は特に、一酸化炭素中毒が増える傾向にある。福井労働局では、機械による換気・一酸化炭素の測定・警報機の設置といった対策を事業者に呼びかけています。
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警察によると、事故現場には窓がなかったということで、事故当時の換気の環境がどうだったかを調べている。池田町は、事故の原因などが明らかになった後、解体工事を進めるとしてい。
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