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和歌山県日高川町発注の指名競争入札を巡る贈収賄事件で、加重収賄罪などの罪に問われた元副町長、小早川幸信被告(67)に対し、和歌山地裁(松井修裁判長)は3月18日、懲役2年6月、執行猶予4年、30万円の没収、追徴金40万円(求刑・懲役2年6月、30万円の没収、追徴金40万円)の判決を言い渡した。
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判決によると、小早川被告は2020年11月~23年7月に指名競争入札を実施した小学校体育館の屋根改修など3件の工事で、最低制限価格算定の基になる「基準額」を業者に漏らす不正をし、うち3件の工事情報漏えいの謝礼と知りながら、現金計70万円を受け取った。
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判決で松井裁判長は「副町長として入札の公正を堅持するべき立場にありながら多額の賄賂を収受し、町政への信用を害した。公務員としての規範意識が欠如していた」と指摘。一方で、捜査当初から罪を認め、副町長の職を辞しているなどとして執行猶予とした。
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日高川町が発注した公共工事の入札をめぐる官製談合事件の裁判で、和歌山地方裁判所は、建設会社の元代表取締役・駒場一仁に対し、執行猶予がついた懲役1年6か月の判決を言い渡した。
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日高川町の建築会社で代表取締役だった駒場一仁被告(61)は、町が発注した公共工事をめぐり、令和2年から去年までに小早川幸信元副町長(67)から入札に関する情報を受けて、この工事を落札し、謝礼としてあわせて70万円を渡したとして贈賄と公契約関係競売入札妨害の罪に問われた。
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3月21日の判決で、和歌山地方裁判所の松井修 裁判長は、「町の入札の公正や町政への信頼を害したほか、元副町長が求めていないにもかかわらず、賄賂を渡すなど事件への関与が悪質だ」と指摘。
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そのうえで、「任意捜査の時点から一貫して罪を認め、事件に関する詳細な供述をしていて、町の入札の不正に関する実態解明につながった」として、懲役1年6か月、執行猶予3年の判決を言い渡した。
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