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株価は低迷し・1部上場も怪しかった2020年!
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2021年は立て直しの正念場の年だった!
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12月29日にジェイホールディング(ジェイHD)が何故経営的にも難しい
と言われる産業廃棄物事業に首を突っ込んだのか、旧センズイ(現・エイチビー㈱)の発行株式を3億2000万円も出して、5年間(延長は出来ない)で約4万m3程度の廃棄物処理がペイできるのであろうかという疑問点を挙げた。
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事業転換をしなければならない決定的な内容が、2020年6月16日に公表された。一部を抜粋すると、
1)債務超過の猶予期間入り銘柄となった。猶予期間2020.1.1-12.31.
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2)連結子会社㈱シナジー・コンサルティングが行った(2017年5月~2018年9月)取引で一部に売上の架空計上による不適切会計があった。
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3)2018年12月期の連結純資産額が561百万円から訂正後に107百万円に減少、不動産事業やWEB事業において当初見込みの利益が出ず、営業損失288百万円、経常損失287百万円、親会社当期純損失295百万円を計上、結果187百万円の債務超過となった。
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4)5.19発表の通り、不動産事業から撤退しシナジー社の全株式を譲渡し連結の範囲から除外した。
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5)9.30
新たな事業、販売用太陽光発電施設の仕入れ・販売事業、担当は㈱アセット・ジーニアスがおこない、仕入金額として2億円予定。
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このように、4本柱の事業のうちスポーツ事業、ウエブ関連事業と新規に太陽光発電施設への投資事業であるが、収入の安定化には遠く、どうしても強力な事業が欲しいところである。
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写真は事業開始のお祓いである
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この時期の株価も2020年年初は400円くらいが305円に落ち込み、6月ごろには240円台まで落ち込んでいる。これでは新株発行で第三者割当で調達する資金も株価が下がれば予定額の調達も怪しくなる。
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ジェイホールディング社歴は古いが、製造業でもなく、一般人からみるとブローカー商売という表現がピタリだろう。儲かると見られる仕事が見つかると子会社を設立し、その事業に詳しい人材を入社させ社長に据える。儲かるであろうと狙いを定めた事業は競争相手も多く、新参者が簡単に利益を得ることは容易ではない。
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建売にしても投資不動産にしても、買い手がいなければ利益が出ない。おのずとブローカー相手の商売が中心となり、管理不行き届きで利益は出にくくなる。このような商売は、仕入れに始まり仕入れに終わるという言葉があるように、ブローカーの言い値で買い、ブローカーの言い値で売却していたのでは「高く仕入れ、安く売る」という悪循環に陥ることになる。
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ジェイHDのこの悪循環歴史は、2016年ころから2019年まで続き、債務超過に陥り、2021年には証券監視委員会の課徴金納付命令勧告も出、不採算部門を整理し立て直しにかかり、過去に触ったこともない新事業が「㈱新東京グループ」から持ち込まれ検討に入ったのも、この2021年である。
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いろいろな意味で、会社を食い物にしてきた旧経営役員らを損賠で提訴し、目先の利益を追いかけ投資をしてきた太陽光発電施設に関する合同会社への投資分を譲渡し、新たな事業に踏み込む決断をしたのもこの2021年だった。
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2022年に入り、新事業を発表し夏には第三者割当第6回新株予約権発行を発表。その資金の一部が新事業に割り振られた。
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新事業開始のお知らせ
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これでジェイHDは「めでたしめでたし」のはずだが、本紙は逆の見方をしている。早く手放さないと、この先、大変なことになるのだ。
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