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地下トンネル水路を整備!
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2019年の東日本台風で甚大な浸水被害を受けた栃木市では、中心市街地を流れる巴波川のはん濫を防ぐために地下トンネル水路の整備が計画されていて、その工事の起工式が9月7日行われた。
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栃木市で7日、巴波川の増水に備えて地下トンネルによる捷水路を整備するための工事の起工式が行われた。起工式では事業を手がける県のほか、来賓として地元選出の国会議員や栃木市などの関係者45人が出席した。福田富一知事などが、鍬入れを行い、工事の無事を祈願しました。
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栃木市では、2019年の東日本台風による大雨の影響で巴波川があふれて、床上と床下合わせて2213戸が浸水被害を受けている。
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この工事は巴波川のはん濫対策として、県道の地下などを利用して地下約10mに直径5.5mのトンネルを、栃木市大町付近から沼和田町までの間の約2.4kmに建設するもの。巴波川が一定の水位になった場合に、地下トンネルに流す構造になっており、トンネルは弓のように曲がっている川の形状とは違い水があふれないように直線にした捷水路として建設する。
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地下トンネルによる捷水路の建設は、県内で初めての取り組みで、2025年度中の完成を目指す。完成すると東日本台風のときと同じくらいの規模の洪水に対し床上浸水の被害を防げるという。
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発注者 栃木県監理課
入札日 2021/03/22
工事件名:1級河川巴波川地下捷水路 詳細設計業務委託
落札者 三井共同建設コンサルタント
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栃木県監理課は2022年23月7日、「一級河川巴波川地下捷水路本体建設工事」に係る技術提案型総合評価一般競争入札を開札。
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シールド工法(密閉型)による工事の施工実績を有する構成員2者または3者で構成する特定JVを対象とし、13JVが参加して奥村・岩田地崎JVが86億1000万円で落札した。
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県議会で工事請負契約の議決を得たあと、2023年3月にも本契約を確定する。この工事は、市街地の地下に延長約2.4kmの捷水路(トンネル)を整備するもので、工期は2026年3月24日まで。
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事業費には約153億円を見込んでいる。
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工事概要
(1) 工事名 一級河川巴波川地下捷水路本体建設工事
(2) 工事場所 栃木市万町外
(3) 工事内容 工事延長 L=2,344.3m
泥土圧式シールド工(外径6.0m) L=2,336.9m
発進立坑築造工(オープンケーソン工) N=1式
(4) 工期 契約締結の日から令和8(2026)年3月24日まで
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参加会社
奥村・岩田地崎JV
大成・大豊・あおみJV
佐藤・青木あすなろJV
鹿島・鉄建・錢高JV
大林・オリエンタル白石JV
熊谷・本間JV
飛島・日本国土JV
フジタ・若築JV
清水・竹中土木JV
西松・前田JV
三井住友・森本JV
戸田・鴻池JV
安藤・間・東鉄JV
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工事は市街地下をシールド工で掘進することから、安全性を確保するとともに円滑に施工を進める必要がある。掘進は土被り10m程度の砂礫層中を2km以上行い、曲線半径30mの急曲線部の施工を含むことから、入札参加者からシールド工の施工についての技術提案を求めた。
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また、オープンケーソンはコンクリートを使用する重要構造物で、高校や住宅が近接する箇所で施工することから、施工にあたり周辺への影響を配慮しつつ、ケーソンの出来形精度向上とコンクリートの品質確保を行うことが重要になるとして、発進立坑の施工についての技術提案も求めた。
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予定価格の制限の範囲内で有効な入札を行った者のうち、「シールド工の施工に係る提案」と「発進立坑の施工に係る提案」の技術提案などから算出した評価値の最も高い者として、奥村・岩田地崎JVを落札者として決定。
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