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5月入札・予定価格オーバーで不落!
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再入札・22社指名で21社が入札辞退!
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東洋建設1社が応札・落札!
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福岡県添田町が既存小学校の統合などで2025年4月の新設・開校を予定している町立小中学校の校舎新築工事の入札が5月31日に行われたが入札で応札者は3社あったが、落札者がいない「不落」となった問題で、寺西明男町長は6月12日、町議会全員協議会で今後の対応方針を説明し、寺西町長は背景に最近の建設資材価格の高騰があるとの見方を示し、事業費について実勢を考慮して引き上げたうえで、早期に再入札を実施する考えを明らかにした。
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不落となったのは5月31日に実施した条件付き一般競争入札。1社が事前に公表されていた予定価格(約44億1500万円)を約10億円上回る額で応札し、失格となった。全員協議会で寺西町長は、入札には当初、2社が参加を表明していたが、うち1社が直前に辞退し、参加は1社のみだった。
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校舎新築工事の予算枠について寺西町長は、約49億8000万円と明示。そのうえで
〈1〉直近の公共事業の単価表に沿って枠内で事業費を積算し直す
〈2〉設計を一部変更する
〈3〉実勢価格を考慮して枠を拡大する――の3通りの案を示した。議員の一人は「開校を25年4月とする場合、工期を考慮すると設計変更は現実的ではない」と意見を述べた。
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町立小中学校(仮称)の新築工事の2度目の入札を行った。町は大手22社を指名したが21社が辞退し、1度目の入札を辞退した東洋建設が唯一応札して落札した。
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同校は既存の小学校5校を統合し、中学校1校を併設。町内唯一の中学校の添田中敷地内に、鉄筋コンクリート4階建てと小学校用グラウンドを造る。1、2階は小学校を統合した新設校、4階は添田中が入り、3階は図書室などの共用部とする「併設型小中学校」となる。
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町が4月に実施した条件付き一般競争入札には大手3社が参加予定だったが、2社が辞退。唯一応札した企業は予定価格を12億円以上上回り、失格となった。予定価格や最低制限価格は事前公表しており、町は複数の建設企業から意見聴取。
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8月10日の指名競争入札では、5月に辞退した東洋建設が56億2628万円(落札率99.99%)で落札した。同町には「1社応札」を不成立とする規定がない。
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町は不落を受けて予定価格を見直し、資材費などの高騰を反映させて1回目の入札時から税抜きで約7億円引き上げた。1回目の入札は条件付き一般競争方式で実施したが、町は方式を変えた理由について「公募期間を短縮し、工事を2025年4月の開校に間に合わせるため」と説明している。
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契約議案が可決されれば、新校舎は9月にも着工され、25年2月に完成する予定。
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